【<楽天市場>売れ筋商品ランキング(3月下旬)】イエナカ需要&新生活グッズのヒット商品並ぶ

【〈楽天市場〉売れ筋ランキング ~2021年3月下旬~】 「在宅」&「新年度」ニーズ顕在化

2021年3月下旬(3月22日~28日)の楽天市場の売れ筋商品ランキングでは、コロナ禍の「イエナカ需要」と、新年度需要が浮き彫りになった。プロテインなどのダイエットサポートサプリや、食品ジャンルのコメ・ナッツといった商品は、20年から引き続き売れている。一方、雑貨ジャンルではシャチハタ、家電のジャンルでは掃除機やブルーレイレコーダーなど、新生活で必要な商品が多くランクインした。


〈ランキング分析「ダイエット・健康ジャンル」〉”味選べる”で人気のプロテイン



ダイエット・健康食品ジャンルでは、10商品中6商品が、プロテインやサラシアなど、ダイエットサプリメントだった。プロテインでは、「フレーバーが選べる」という付加価値を付けるなどして、女性向けに訴求している商品が人気となっているようだ。

7位の「ウルトラ ホエイダイエットプロテイン」は「クリアストロベリー」や「チョコレート」など五つの中からフレーバーを選べる。商品ページでは、女性モデルがインスタグラムで同商品を紹介している写真を多数掲載、女性から人気の商品であることをアピールしている。10位の「ビーレジェンドプロテイン」は13種類の味の中から2種類を選び、組み合わせて購入できるようにしている。


ビーレジェンドプロテイン

タマチャンショップの「タンパクオトメ」には、美容成分を配合。商品名に「オトメ」という言葉を盛り込んでいるだけでなく、パッケージにも女性のイラストを使用し、女性向けの商品であることを明確化している。同商品の2020年の売り上げは、前年比10倍になったという。累計販売数が60万袋を超えるヒット商品となっている。

エフ琉球のショップ「シードコムス」のサプリメントが4品ランクインしており、そのうち、3商品がダイエットサプリだった。


タンパクオトメ



〈ランキング分析「食品ジャンル」〉コロナ禍で、「米」需要伸長



「食品ランキング」は、コロナによる需要の高まりが見受けられるラインアップとなった。「米」「雑穀米」が3商品ランクインした。4位にランクインした「ハーベストシーズン」の無洗米は、緊急事態宣言後には昨年同期比で1.5倍に購入が増えたという。外出や外食を自粛している影響で、自炊が増えたことが、コメの需要を底上げしたようだ。

その他、総菜やANAの機内食のセットなど、家で手軽にバラエティー豊かな食事を楽しめる商品がランクインしている。


〈食品4位〉「無洗米 山形県産 あきたこまち10kg」販売総数160万個超の無洗米


「無洗米 山形県産 あきたこまち 5kg×2袋」

ハナノキが運営する「ハーベストシーズン」の無洗米は、累計販売個数が160万個を超えるヒット商品となっている。同商品はこれまでに9回、楽天グルメ大賞も受賞している。

楽天SOYの米ジャンルの大賞をこれまでに4回受賞しているという。同店舗は楽天SOY2020でも大賞を受賞している。20年も、同社の中で同商品が最も売れたという。

同商品については、品質管理を徹底している。製造ロットごとに試食を行い、「味」「艶」「食感」などをチェックしているという。

販売ページでは、「硬さ」「粘り」「味わい」「外観」といったコメの特徴をグラフ化して、顧客が味をイメージしやすいようにしている。

顧客からは、「無洗米のイメージが覆された」といった声も寄せられているという。同商品には6万3000件を超えるレビューが投稿されており、平均評価は5点満点中4.68となっている(4月13日現在)。一度購入してファンとなった顧客が繰り返し購入するため、リピーターが約8割だという。

コロナの影響で20年2月に、学校の休校が始まった時期から需要が高まったという。緊急事態宣言が発出された同4月には前年同月比で1.5倍の購入があったとしている。

コメを洗う必要がないため、「時短」調理のニーズに対応できる。働いている人の購入も多いという。



〈ランキング分析「TV・オーディオ・カメラジャンル」〉会議需要でイヤホンが人気



TV・オーディオ・カメラランキングでは、10位以内に、ワイヤレスイヤホンが3点、ブルーレイレコーダーが2点ランクインした。オンライン化が加速する中、ウェブ会議などでも使用できるワイヤレスイヤホンが引き続き売れているようだ。おうち時間を充実させるのに役立つブルーレイレコーダーも売れている。


〈ランク外の注目商品 TV・オーディオ・カメラ14位〉
モバイルプロジェクター「カベーニ」 まるで画面のないスマホ


モバイルプロジェクター「カベーニ」

ホームワーキングマザーが販売するモバイルプロジェクター「カベーニ」は2019年10月の発売以来、販売台数が2万5000台を超えるヒット商品となっている。同商品のヒットにより、同社の2021年5月期のEC売上高は、前期比3倍増になりそうだという。

同商品は一見、画面のないスマホのような形状をしている。サイズは、スマホにしてはやや厚めといった程度だが、家の壁などさまざまな場所に、動画を投影して楽しむことができる。

ユーチューブやアマゾンプライムなどの動画アプリを内蔵しており、他の動画アプリをダウンロードして使用することも可能。Wi―Fiにつなげば、単体で動画を視聴できる。

同商品のヒットには、コロナ禍の「おうち時間の充実」気運の高まりに加え、TikTokでの拡散も大きく影響しているという。2020年8月に、同商品がいわゆる「使ってみた」動画としてTikTokで配信され、400万回を超える再生数を記録したという。「依頼したわけでもなく、自発的に配信してくれていた。これをきっかけに一気に売り上げが伸びた」(上野拓哉社長)と話す。

今後はスペックを上げた商品の展開も行っていくとしている。



〈ランキング分析「日用品雑貨・文房具・手芸ジャンル」〉防災グッズなど地震の影響も



日用品雑貨のランキングでは、10位以内に防災グッズが3商品ランクインした。他にも大容量の洗剤やティッシュがランクインするなど、3月20日に起きた最大震度5強の地震の影響を大きく受けたランキングとなった。普段ランキング常連の商品が外れる特殊な週となったようだ。


〈ランク外の注目商品 日用品・文房具・手芸11位〉
「本革 お掃除スリッパ」 顧客の声で進化を続ける


井上通商の「本革お掃除スリッパ」

井上通商が運営するECサイト「haptic(ハプティック)」で販売している「本革お掃除スリッパ」は、インフルエンサーとのコラボにより生まれた人気商品だ。地震の影響でたまたまこの週は11位となったが、ランキング常連の商品となっている。2020年9月の発売から、累計販売個数3万足を超えるヒット商品を記録している。

おうち時間が増加する中、機能性だけでなく、デザイン性にも優れたお掃除スリッパが欲しいという声が高まったことを受け、同商品の開発をスタートしたという。

スリッパの底のマイクロファイバー部分だけでなく、中敷きも取り外して洗うことが可能だ。

2020年9月の発売時には、1カ月で1万3000足を販売し、楽天市場の総合ランキングのデイリー1位も獲得した。

好調なスタートを切った同商品だったが、問題もあったという。表面を合皮で作っていたため、掃除をする際に足に力をかけると、合皮が破れてしまうという声が多数寄せられたのだという。

同社は早速改善に取り掛かり、合皮で作っていた表面部分を本革に変更。耐久性が格段に上がっただけでなく、より高級感のある商品となった。担当者は「正直1000円値上げしたかった」と話すが、価格は税込1980円に据え置いている。



〈ランキング分析「スイーツ・お菓子ジャンル」〉「ナッツ」人気、際立つ



「スイーツ・お菓子ランキング」では、「ナッツ」の人気の高さが目立った。ナッツ単体でのランクインは、4商品。チョコレートや小魚などに含まれている商品まで含めると、合計8商品がランクインした。コロナの拡大を受けた、健康に対する意識の高まりが、ナッツ需要の増加の背景にあるようだ。

「美味しさは元気の源 自然の館 楽天市場店」のミックスナッツが1位となった。同商品については、商品名に「宅飲み」といったキーワードを織り込んで、イエナカニーズに向けた訴求も行っている。


〈スイーツ・お菓子1位〉
「4種のナッツ 850g ミックスナッツ」 出荷総量100万個ナッツが好評


「美味しさは元気の源 自然の館 楽天市場店」のミックスナッツ

味源が運営する「美味しさは元気の源 自然の館 楽天市場店」のミックスナッツが1位にランクインした。同商品は、「楽天市場グルメ大賞2020」のミックスナッツ部門を受賞。「楽天年間ランキング2020」のスイーツ・お菓子部門でも1位を獲得している。2019年10月の発売から現在までの総出荷総量は100万個を超えるという。

同商品には、アーモンド、生くるみ、マカデミアナッツ、カシューナッツが入っている。850グラムと大容量で、無塩か有塩かを選ぶことができる。

コロナ後に特に人気が高まり、現在まで好調に成長を続けている。商品名には「家飲み」「保存食」といったキーワードが入っている。在宅ニーズの高まりが商品の需要を底上げしているようだ。

コロナ禍での健康意識の高まりも人気の一因だとしている。販売ページでは「健康」や、美肌やダイエットなどの「美容」に対してナッツが良い効果を与えるという情報も発信している。

品質管理を徹底したり、配送面の改善を行ったりした結果、顧客満足度が高まったという。現在購入者の約6割がリピーターで、繰り返し購入する人が多いとしている。同商品をきっかけに購入を始めた顧客が、別の商品を購入するなどして、ショップのファンとなるケースも少なくないという。