元新体操日本代表・坪井保菜美、東京五輪に挑む後輩に期待「1番のライバルは自分たち」
藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMの番組「TOYOTA Athlete Beat」。4月3日(土)の放送では、元新体操日本代表(フェアリージャパン)の坪井保菜美さんをゲストに迎え、お届けしました。


藤木直人、坪井保菜美さん、高見侑里



坪井さんは、1989年生まれの岐阜県出身。5歳から新体操をはじめ、早稲田大学時代には新体操団体日本代表に選出され、2008年北京オリンピックに出場。翌年の世界新体操選手権大会では、種目別で4位入賞。2009年に現役を引退し、現在は、新体操の指導者、ヨガのインストラクター、絵を描くアーティストやタレントとしてマルチに活動中です。

◆フェアリージャパン、躍進の理由は?
藤木:フェアリージャパンは、東京オリンピックの金メダル候補にも挙げられています。この躍進の理由はなんでしょうか?

坪井:私が入った初期のフェアリージャパンに比べて、いまは練習環境がとても整っているので、世界に引けを取らない実力のある子たちが揃っています。あと、私たちは練習拠点が日本だったんですけど、現在は“強い”と言われているロシアを拠点にしているので、レベルもすごく上がっています。

藤木:新体操と言えば“美”を競う競技でもあるということで、メイクも重要な要素なんですか?

坪井:そうですね。遠くから観ているお客さんたちにもしっかりと表情がわかるようにとか、あとは“彫り(の深さ)”を出したり。日本代表メンバーの子たちの顔を見て、いろいろと(メイクを)指導してもらっていました。

高見:専属のメイクコーチがいらっしゃるんですか?

坪井:そうですね。基礎からしっかりと学んで自分たちでもできるように、専属の方が付いてくれています。

高見:坪井さんは、どんなところにポイントを置いてメイクをされていたんですか?

坪井:5人で1つの演技をするのを「団体」と言うんですけど、5人の顔がそれぞれ違うので五つ子に見えるように。例えば「もうちょっと遠くから観ても目が大きく見えるように、アイラインを太くしたほうがいい」など、それぞれが指示をされるんです。私の場合は、元から(目鼻立ちが)ハッキリしていたので、眉毛の形はすごく指導されましたね。

藤木:みんな似たような顔に寄せていくということですか? みんな一緒に見えるから、これは応援するほうは大変ですね(笑)。

坪井:家族は自分がやっているポジションをずっと観てくれているので、多分(自分の動きを)追ってはいけるんですけど、一般の方は、矢印でもしておかないとわからなくなっちゃうと思います(笑)。

高見:てっきりメイクで個性を引き出すのかと思いきや、逆にみなさん似たように揃えるのが意外でした。

坪井:そうなんですよね。近くで見るとけっこう激しいんですけどね(苦笑)。

藤木:メイクもトレンドが変わっていくんですか?

坪井:(演技の)構成や衣装に合わせてチークやアイメイクの色を変えていくので、毎回全然違うと思います。

藤木:坪井さんが現役だったときと現在では、ルールは違いますか?

坪井:新体操は頻繁にルールが変わるので、1度(競技から)離れてしまうと、まったくわからなくなってしまうぐらいなんです。大体オリンピック周期で大きくルールが変わって、細かいルールとかは、多分年に1回ぐらいは変わっていると思います。

藤木:そうすると当然方針も変わっていくし、採点競技の常なのかもしれないですけれども、そういうことにやっぱり左右されてしまいますよね。

坪井:はい。なので、コーチのほうが大変なんじゃないかなと思いますね。

◆強豪ロシアの強さと日本の強み
藤木:東京オリンピックで、ライバルとなる国はどこですか?

坪井:やっぱり強豪はロシアですね。ただ、どの国も本当にミスをするかしないかぐらいの(拮抗した)レベルなので、ロシアはずっと強い国ではありますけど、1番のライバルは自分たちなんじゃないかなと思います。

藤木:自分たちに勝つことができれば、自ずと結果がついてくると。

坪井:はい。絶対に。

藤木:ロシアのすごさは、どういう部分なんですか?

坪井:ロシアは昔から環境が整っていて、幼少期から学校に通わず、そういった(新体操の)スクールで朝から晩まで練習している子が多いですし、(ロシアでは)すごくメジャーなスポーツで競技人口も多いので、才能のある子を選べる利点もあります。だから、どうしても敵わない部分はありますけど、その環境で(フェアリージャパンは)練習できているので、頑張ってほしいです。

藤木:逆に、日本の選手たちの強みは?

坪井:日本チームはすごく器用でスピーディな動きが得意なので、そういった“(動きを)揃える部分”ですね。ロシアの選手は1つの難度が高いものを全員ができる一方で、日本人は細かいところをたくさん合わせていって点を稼ぐ、という特徴があるので、スピードや揃っている部分というのが強みになってきますね。

藤木:後輩たちに期待することを教えてください。

坪井:本当にスタイルもよくなってきていますし、魅力的な大技のスケールも大きくなってきているので、本人たちが1番楽しんでやってくれることが結果にもつながってくると思います。また、彼女たちの踊る表情にも注目してほしいです。

次回4月17日(土)の放送は、野球YouTuberのトクサンをゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!

<番組概要>
番組名:TOYOTA Athlete Beat
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/