米IBMは4月12日(現地時間)、マネージド・インフラストラクチャー・サービス事業の分社によって、2021年末までに設立を予定している新たな独立会社の名前をKyndryl(キンドリル)と発表した。Kyndrylは本社をニューヨーク市に置く。

  • 「Kyndryl」のロゴ

同社は昨年10月に、サービス事業を独立させて、ハイブリッドクラウドにフォーカスした成長戦略の遂行を加速させるため、マネージドインフラ部門の分社化と新会社設立を発表していた。

分社化の後、IBM本体はオープンクラウドプラットフォームと、ITインフラのオペレーションにAI (人工知能)技術を適用するAIソリューションにフォーカスするとしている。

Kyndrylの名の由来は、新会社のアイデンティティーとミッションの中心となる2つの言葉を組み合わせたもの。

「Kyn」は「kinship キンシップ」から派生し、社員、顧客、パートナーといった人々との関係が戦略の中心にあり、長期にわたる関係を構築して育む姿勢を表している。

「ドリル」は「tendril テンドリル」から派生し、新しい成長と、お客様やパートナーと共に、常に人類の進歩に向けて取り組んでいるという考えを思い起こさせるとしている。

同社の発表によると、新会社は、フォーチュン100企業の75%以上を含む4600社以上にサービスを提供しており、115カ国以上で事業を展開する。従業員数は9万人で、年商は約190億ドルで、競合他社の2倍規模だという。