ジーエークロッシング、和菓子専門ECプラットフォーム「旅するように和菓子と出逢う」開設 ファンコミュニティー形成へ

ジーエークロッシングは4月12日、和菓子専門のECプラットフォーム「旅するように和菓子と出逢う」を開設した。出店者の出店費用や月額費用は無料とし、商品が売れた分に費用が発生する成果報酬型のサービスを提供する。EC化が十分でない和菓子業界の課題解決を図り、和菓子店と和菓子が好きな人をつなぐファンコミュニティーの形成を目指す。


和菓子店と和菓子が好きな人をつなぐ

ECプラットフォームでは、単に商品をオンライン上で販売することにとどまらず、和菓子店による自社商品のこだわりや、その商品を作り出す店舗の歴史や思い、さまざまなストーリーも掲載していく。

同事業のコンセプトは「日本の和菓子をもっと身近に」。プラットフォームを通じて、和菓子が好きな人や、おいしいものに関心の高い人たちのコミュニティーを形成したい考えだ。ファンを作るための投資と、売り上げを作る仕組みづくりに力を入れていく。

ジーエークロッシングは、「和菓子の需要は高いのに、消費者の日常では積極的に選ばれていない」とし、和菓子店での購入頻度の低下に対して、対策がうまくできていないことが和菓子業界の課題とみている。

同社が女性に実施したアンケート調査によると、「和菓子が好き」という回答した人は約9割を占めたにもかかわらず、「月に1回以上和菓子を食べる」と回答した人は約7割だった。「月に1回以上和菓子屋で和菓子を購入する」と回答した人は約2割程度にとどまったという。和菓子が好きな人は多いのに、ひんぱんに購入する人が少ないことに「ギャップを感じた」(戦略デザインファーム プランナー)と話している。


プラットフォームを訪れるユーザーに和菓子の魅力を発信する

購入頻度の低さについて、消費者側の理由は「行事や定番として選ばれる機会が減っている」「やや敷居が高く日常に入ってきづらい」、和菓子店側の理由は「EC化の遅れと、若年層の顧客が取り込めていない」「自分自身、ECの利用に慣れていない」「EC化にコストがかかるため見送っている」などが挙げられるという。

また、食品市場に占める和菓子・洋菓子の売上構成比は高いにもかかわらず、和菓子業界の約9割が従業員20人未満の小規模事業者となっている。後継者・職人不足による廃業が増えている状況もあり、「需要はあるのに事業存続の課題に偏りがあると感じている」(同)。

プラットフォームの運営に当たって、売れ筋商品など一部だけが売れる状態は避けたいという。和菓子店が出品する全ての商品にスポットライトを当て、プラットフォームを訪れるユーザーに魅力を発信してきたい考え。

EC事業に乗り出すのは今回が初めて。ジーエークロッシングのメーン事業である広告制作の強みを生かし、プラットフォームに出店する和菓子屋には自ら取材・撮影を行っているという。「和菓子店は、それぞれの土地の文化や歴史、地域とのつながりを大事にしながら手間暇かけて100年以上にわたって育んできた業態。そこを丁寧かつ大事にしながら記事や写真の品質にこだわって伝えることが価値であると考えている」(同)。

開設時点の出店店舗は7店。ジーエークロッシングが「ユーザーにお勧めしたい」「店主の思いを伝えたい」と感じた店を厳選しながら少しずつ事業拡大に乗り出していく。


和菓子専門ECプラットフォーム「旅するように和菓子と出逢う」
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