『やくならマグカップも』メインキャスト4人がハマった陶芸・多治見市

美濃焼が有名な「日本最大級の焼き物の街」岐阜県多治見市を舞台に、陶芸に魅せられた女子高生たちの青春とさりげない日常の温かさを描いたフリーコミック『やくならマグカップも』がTVアニメ化。原作が多治見市のPRのために描かれたということもあり、Aパートがアニメ本編、Bパートはメインキャスト4人が多治見市の魅力を紹介する実写ロケ番組という異色の構成も話題となっている。
女子高生4人を演じる豊川姫乃役の田中美海さん、久々梨三華役の芹澤 優さん、成瀬直子役の若井友希さん、青木十子役の本泉莉奈さんに、作品の見どころと多治見市の魅力についてお話をうかがった。

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――陶芸がテーマのアニメというのは珍しいと思いますが、企画内容を聞いた時はどう思われましたか?

田中 陶芸がテーマだけでも珍しいのに、さらに陶芸を通して女子高生たちの成長を描く物語ということで興味もすごく湧いてきて、演じるのがとても楽しみになりました。

芹澤 いろいろな作品がある中で、どこともかぶらない作品ができるというのはすごくありがたいし、きっといろいろな方の目に留まるんだろうなって。

若井 しかも地方を舞台にしたアニメっていいじゃないですか。岐阜出身の私としては多治見市がアニメになってくれたことが本当に嬉しくて。「みんな岐阜を、多治見を知ってくれ!」って思いました(笑)。

本泉 私は食器がすごく好きなので、「渋いものと可愛い女子高生がかけあったらどんな感じになるんだろうな?」っていうワクワクを感じました。

――皆さんが演じるキャラクターの紹介、並びに演じるにあたり気をつけたところを教えてください。

田中 姫乃は東京から多治見に引っ越してきた女の子で、視聴者と同じ目線で多治見と陶芸に触れ合っていきます。性格的にはすごくしっかり者で、みんなの中間に立つような存在。伸びしろの大きい娘だなって思います。
 気をつけている点は、陶芸の女の子4人で会話をしている時と家族と会話している時、それぞれの空気感を大事にしています。

芹澤 三華ちゃんは多治見の無農薬野菜というか、素直に自分の感覚・直感で生きている、のびのびと育った元気いっぱいの女の子ですね。演じる時に気をつけていることは、周りの空気感に負けないこと。シーンとした場面で黙らないみたいなところは三華ちゃんの良さだったりするので、そこは意識しました。

若井 直子ってすごくいろいろなものに興味を持っていて、それを学びたがる子。陶芸部ではないけど、多分すごく陶芸のことが気になっていて、みんなとは別の部分で陶芸を楽しんでいるんでしょうね。あと、直子は普通に演じないように気をつけています。「この子面白いな」って思わせる言葉の語尾なんかを自分で時間をかけて作ったりしています。

本泉 部長の十子はすごくしっかりしたクールビューティーな感じの人なんですが、幼い頃から陶芸に触れて、作品に常に向き合っているストイックな部分も感じます。みんながワイワイしてるところを締める役割もあれば、オフの時は朗らかな笑顔を見せる人なので、そんないろいろな表情を楽しんでいただけたらいいなと思います。十子を演じる際には、その部分のメリハリの度合いはすごく気をつけています。
(左から)十子、三華、姫乃、直子

(C)プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会



――自分以外のキャラクターで気になっているキャラはいますか。

田中 みんな本当に個性豊かなんですが、やはり姫乃のお父さん。姫乃にとって大切な存在なんだなということもすごく感じます。

芹澤 私は姫乃さんのお母さん。三華もすごく尊敬している、すごい人なんです。お母さんが絡んだエピソードをどこかでしっかり観てみたいなと思います。

若井 姫乃のおばあちゃんです。若い頃が一瞬映る回があるんですが、当時は相当ブイブイ言わせてた高校生だったんだろうなって(笑)。もっとプライベートを覗いてみたら面白そうですよね。姫乃の家はちょっと……。

田中 全員ぶっ飛んでるよね!

若井 姫乃以外ぶっ飛んでる(笑)。

本泉 私が気になるのは……ロケで多治見の高校の陶芸部にお邪魔させていただいたんですが、本編にその子たちがモデルになったキャラクターが登場するんですよ。ぜひチェックしてみて下さい。

――今お話があったとおり、本作はアニメとロケ実写が合わせて放送されることも大きな話題になっています。皆さん、実際に多治見市に行かれたそうですが、どんな印象をもたれましたか。

田中 空気がめっちゃおいしくて、空が広くて……出会う方々が皆さんめちゃくちゃ優しくて、いい思い出になりました。プライベートで行きたいなって思います。

――どのくらい行かれたんですか。

田中 3回くらい?

芹澤 3回行ったね。

――アニメを観た人におすすめのスポットはありますか?

田中 やっぱり三華ちゃんが2話で落ちちゃうあそこ、かっぱ広場!

若井 行く季節によって行ってほしい場所が変わってくる気がします。夏だとオリベストリートの屋根のところに陶器の風鈴がめちゃめちゃついてて。すごく清涼感のある音が素敵なんです。秋だと永保寺っていう国宝のあるお寺は紅葉がキレイですよ。

――現地で陶芸も実際に体験されましたか?


田中 やりましたね、楽しかった!

芹澤 大人も子供もハマる感じがします。

本泉 ああいう施設が近くに欲しいですね。

田中 焼くのにも時間がかかるので、実際に手にした時の感動がすごかったですね。

――何を作られたんですか。

芹澤 マグカップとカレー皿です。多分東京とかの体験だと、色味が少ししかない印象なんですが、多治見だとカラフルにできて。質感もツヤツヤしたものからマットなものまでかなりいろいろ選べました。

――ロケを通して、各自アフレコ現場とは違う面が見れたことなどありましたか。

田中 本ちゃんはすごく辛いものがめちゃめちゃ好きなことを知りました。あと友希ちゃんは珈琲が好きだとは知ってたんですけれど、珈琲豆の知識がすごかったです!

若井 ああ、産地とかそういうやつ?

田中 そうそう。ゆくゆくは友希ちゃんのオリジナルのコーヒーブレンドを作ってほしい。優ちゃんはインスタとか見ていると、すごく映え映えな写真を撮ってらして素敵だなって思っていたんですが、実際に現場を見たら、めちゃくちゃ恥ずかしがりながら撮っていたりして、めちゃくちゃ可愛かったです(笑)。

芹澤 美海が全員分言ってくれた(笑)。じゃあ私は美海のことを。普段はちょっと後輩ポジションの感覚で付き合っていたんですけれど、今回の台本の無いロケの時には座長だからか、美海が積極的にしゃべってくれたので「ありがとう!」って思ってました。

田中 え! そうなんだ。

若井 美海はよくお土産で甘いものを買っていましたね、そこはイメージどおりだなって。

田中 私、いっぱいお土産買っちゃうんですよ。めっちゃ布教したいタイプです(笑)。

(C)プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会



――皆さんが演じるキャラクターが歌うカントリー風味のOPテーマがまたすごくいい曲なんですよね。こちらの曲を聞かれた時の印象はいかがでしたか。
メインキャラ4人がボーカルを務めるオリジナルユニット「MUG-MO」のデビュー曲「扉を開けたら」

田中 歌詞も陶芸や姫乃の気持ちに寄り添ってくれたような内容で、この4人にぴったりな感じがしました。でも、まさか自分たちのキャラクターがOPを歌うとは思っていなくて……。

芹澤 今っぽくない曲調が良いですよね。

若井 アニソンって感じじゃないもんね。

本泉 本当に懐かしみがある感じで。

――こちらの収録時のエピソードなどは何かありますか。

田中 レコーディングは4人バラバラだったんですけれど。すごい褒めてくれるスタッフさんがいて(笑)。

芹澤 そうそう!

田中 多分みんなに言ってくれてたんだろうけど、「今日は田中さんの歌声を聴くのをめっちゃ楽しみにしていました!」みたいなことを言ってくれて、こちらを盛り上げてくれました。

――では、アフレコはいかがでしたか。やはり皆さんバラバラの収録?

本泉 全員ではなかったんですが、4人は基本的には一緒でした。

若井 おっしゃるとおり、今は別録りが多いんですが、この作品だけは4人でずっと会話をしていて、今まで通りのアフレコができてすごくありがたいなって思っていました

――この4人の関係は、密じゃないと出せない感じがしますよね。

若井 そうですね、この空気感は。

田中 監督もすごく一人ひとりのキャラクターへの思い入れとかをたくさんお話してくださるので。スタッフの皆さんの『やくも』愛の深さを、アフレコ現場でめちゃくちゃ感じていました。

――では最後に、放送を楽しみにされているファンにメッセージをお願いします。

田中 アニメと実写の二階建てで30分番組になっている作品って結構珍しいなと思うんです。パステル調のほんわかしたアニメの後は、私たちがカメラの存在を忘れて多治見を観光します。どちらも、ぜひぜひ楽しんでください!

芹澤 こんな世の中で今は旅行とかも行きづらいですから、この作品で多治見の観光気分を味わってください。きっと1週間の楽しみになるんじゃないかなって思います。

若井 疲れた時に観ると染み渡る感じで癒やされると思うので、ゆるく観ていただけたら嬉しいです。

本泉 まさに観てほっこりする、微笑ましさが詰まった作品なので、お家時間のお供にしていただきたいんですが、実写パートではちょいちょい私たちが美味しいものをいただくので、何か食べながら観てもらったほうがいいかもしれません。

田中 飯テロタイムになるかも!?

――っていうくらい食べてるんですね。

田中 めっちゃ食べてますよ!

――食べっぷりも楽しみにしています(笑)。

田中美海(たなか・みなみ)
1月22日生まれ、神奈川県出身。主な出演作に『ゾンビランドサガ』(星川リリィ)、『異世界チート魔術師』(ミューラ)、『邪神ちゃんドロップキック』(ランラン)など。

芹澤 優(せりざわ・ゆう)
12月3日生まれ、東京都出身。主な出演作に『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』(シェラ・L・グリーンウッド)、『上野さんは不器用』(上野)、『トニカクカワイイ』(有栖川要)など。

若井友希(わかい・ゆうき)
10月30日生まれ、岐阜県出身。主な出演作に『プリパラ』(レオナ・ウェスト)、『賭ケグルイ』(皇伊月)、『八十亀ちゃんかんさつにっき』(只草舞衣)ほか。

本泉莉奈(ほんいずみ・りな)
2月4日生まれ、福島県出身。主な出演作に『HUGっと!プリキュア』(薬師寺さあや / キュアアンジュ)、『賢者の孫』(シシリー=フォン=クロード)、『体操ザムライ』(荒垣玲)など。

(C)プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会