会社で必要なデータを取得するとき、社内のサーバーにアクセスするという方もいるでしょう。企業ではサーバーにデータを保管する場合もあれば、データベースに保管する場合もあります。

同じデータを保管するものなのに、どうして「サーバー」と「データベース」の2種類があるのでしょうか。また何が違うのでしょうか。その疑問について詳しく解説します。

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サーバーとはなにか

サーバーとデータベースの違いをみるために、それぞれどういうものかをみていきましょう。最初に、サーバーについて解説します。

1、サーバーはサービスを提供する役割のこと

一般的に「サーバー」は、サービスを提供する役割をいいます。サービスを提供するソフトウェアのことを「サーバーソフトウェア」、サービスを提供するマシンを「サーバーマシン」「サーバーPC」とも呼ばれ、これらも含めて「サーバー」と呼ばれることがあります。

サーバーは提供するサービスによって、様々な種類があることをご存じでしょうか。サーバーが提供する代表的なサービスについてご紹介します。

2、ファイルサーバー

ファイルサーバーは、ネットワーク上でのファイル共有を提供します。通常PC内のファイルはそのPCでしか見ることができませんが、ファイル共有機能を使用すると、その場所にあるファイルを複数のPCで利用できるようになります。 最初に説明した「社内のサーバー」というのは、ファイルサーバーのことです。

ファイルサーバーを利用すると、次のようなメリットがあります。

  • ネットワーク上で複数のPCから同じファイルを参照・更新できる
  • WindowsやMac、Linuxなど異なるOSからのアクセスに対応できる
  • ファイルを一元管理でき、バックアップも一括して取得できる

複数人で作業を行う場合、最低でも1台あると大変便利なサーバーです。また、DropboxやGoogle ドライブも、インターネット経由で使用できるファイルサーバーといえます。

3、Webサーバー

Webサーバーとは、ブラウザからWebサイトを見た場合にWebサイトの情報を返す役割をもちます。PCやスマホを使って今では世界中の人がインターネットを利用していますが、画面にWebサイトが表示されるのは、すべてこのWebサーバーが動作しているからです。

Webサーバーを動作させるためのソフトウェアは、Apache HTTP ServerやMicrosoft IIS(Internet Information Services)などがあります。

4、メールサーバー

メールサーバーは、電子メールの配送を行う役割をもちます。現在パソコンでもスマートフォンでも自由に電子メールでやりとりできていますが、それはすべてこのメールサーバーの機能で成り立っているのです。

メールサーバーを動作させるためのソフトウェア数多くあり、代表的なものは、Sendmail、qmail、Postfixなどがあります。

他にも、DNSサーバーやプロキシサーバーなど、サーバーには沢山の種類があります。「サーバーはサービスを提供する役割をもつもの」であると覚えておきましょう。

データベースとはなにか

続いては、データベースを見ていきましょう。データベースはサーバーと同じように見えてまったく異なります。何が異なるのか、まずはデータベースそのものを理解することから始めましょう。

1、データベースは蓄積されたデータの集まりのこと

ある目的に従い集められたデータの塊のことをデータベースと呼びます。たとえば、身近なところでいえば、住所録や電話帳も一種のデータベースです。

昔は分厚い紙の電話帳を開いて、目的の電話番号を探すことが普通でした。たくさんの電話番号から電話番号を探すのは手間のかかる作業だったのです。今ではコンピューターで、大量データの中から欲しい情報だけを取り出すことができます。

コンピューターで大量のデータを管理する場合は、データベース管理システム(DBMS:Database Management System)というソフトウェアを利用します。このDBMSを使用することで、大量データの中から必要なデータだけを検索、更新できるようになるのです。代表的なDBMSは、Oracle社のOracle Database、Microsoft社のSQL Serverなどがあります。

データベースはデータそのものを管理するため、あらゆる種類のデータを管理することが可能です。たとえば、ショッピングサイトでほしい商品を検索したとしましょう。検索ボタンが押されると、データベースに該当の商品を検索し、得られた情報が画面に表示されます。この表示された商品の画像や、サイズ、値段といった情報、紹介動画もすべて、1つのデータベースで管理することができます。

データベースの大きな特徴は、DBMSを通して異なるプログラムでも同じデータを活用することができる点です。たとえば、ショッピングサイトで商品が購入されると、別の在庫管理システムでも商品の在庫の変動を確認することができます。このような使い方をすることで、多数のシステムで利用するデータを一元管理することが可能です。

ここまで、サーバーとデータベースのそれぞれの特徴を見てきました。ここから、サーバーとデータベースの違いについてご紹介していきます。

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サーバーとデータベースの違い

サーバーとデータベースそれぞれの説明から、違いが見えてきたのではないでしょうか。データベースとよく間違いやすいのは、ファイルを管理する役割をもつ、ファイルサーバーです。ここでは、ファイルサーバーとデータベースの違いを見ていきます。

ファイルサーバー データベース
管理対象 ファイル データ(文字・図形・音声など)
機能 ファイル共有 データを効率よく検索や更新ができるように管理する
代表的なソフトウェア Samba Oracle Database
SQL Server
MySQL
PostgreSQL
管理のしやすさ 簡単 難しい

上記以外にも、2つの点でファイルサーバーとデータベースは大きな違いがあります。それについて解説していきます。

1、複数のプログラムで利用可能か否か

ファイルサーバーに格納するファイルは、利用するプログラムが決まっています。たとえばWordファイルならWordのみで利用可能ですし、Excelも同じです。ExcelファイルをWordで利用する、ということはできません。なぜなら、ファイルの構造が異なるためです。

データベースは、データの構造の違いをDBMSが吸収するため、プログラムを意識することなく同じデータを利用することができます。データベースに接続すれば、たとえばExcelであろうとAccessであろうと同じデータを利用することができるのです。

2、1つのデータを複数のユーザーが同時利用できるか否か

ファイルサーバーが管理するファイルは、複数のユーザーが1つのファイルを同時に利用することができません。そのため、同時に利用するためにはプログラム側で制御する必要があります。

たとえば、Excelファイルの場合、Excelの設定で共有機能を有効にすれば、同時利用が可能です。しかしこれは、Excelで設定しているからであり、ファイルサーバーの仕組みではありません。あくまでもExcelが制御しているのです。

プログラム側で共有機能をもっていなければ、同時に同じファイルを利用することはできません。たとえば、テキストエディタの場合、同時に利用しようとすると読み取り専用で開くことのみが可能ということです。

対してデータベースでは、同時実行の制御もDBMSが制御してくれます。これにより、プログラムはDBMSを通してデータを利用することで、複数のプログラムで同時に同じデータを利用することが可能です。さらに、プログラム側で同時実行の制御を意識して作りこむ必要はありません。

以上の違いにより、データベースはデータを管理する上で大変便利ですが、構築や運用をしていくのには専門知識が必要であり、管理が難しいという点もあります。

サーバーとデータベースの違いを知り、目的にあわせて利用しよう

サーバーとデータベースの違いを見てきましたが、いかがだったでしょうか。現在社会インフラを支えているシステムは、多くのサーバーから成り立っています。 社内に点在しているデータを一元管理し、事業に活かしていきたい場合はデータベースの導入がおすすめです。データベースの各製品について知りたい方は、ぜひ下記より資料請求をしてみてはいかがでしょうか。

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