【2021年】労務管理システムおすすめ12選を徹底比較!選び方も解説

労務管理システム

労務管理システムは勤怠管理や社会保険の加入・申請などを通して従業員の情報を管理し、会社でスムーズに働ける環境を整えるためのツールです。この記事では労務管理システム各製品の特長を紹介するとともに、導入時の検討ポイントについても解説します。

労務管理システムとは

労務管理システムとは、従業員の給与や勤怠、各種保険や福利厚生などの管理業務を行うシステムのことです。従業員の情報や労働環境を一元管理することで、総務部や人事部の業務を効率化します。

従業員一人ひとりの就業実態を反映できるため、人事評価の判断材料に役立てられます。また、保険や福利厚生の手続きにおける書類をデータ化して管理のしやすさと検索性を両立します。ペーパーレス化にも貢献し、整理整頓の効果も期待できるでしょう。

労務管理システムおすすめ12選を徹底比較!

「社労法務システム」
株式会社日本シャルフ

社労法務システム
POINT
  • 参考価格:【初期費用】80,000円~【月額料金】15,100円
  • 提供形態:クラウド/オンプレミス
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:給与計算、年末調整、マイナンバー管理、電子申請
  • 無料トライアル:あり

「社労法務システム」はワンマスターで給与計算から電子申請まで行えるシステムです。

 

社会保険/雇用保険/業務処理・電子申請・労働保険業務処理・労働協定届関連・労災申請関係の機能を搭載しており、労務管理業務を幅広くサポートします。給与計算機能では給与計算・賞与計算・年末調整が行えます。

 

本サービスは満足度の高いサポート体制が整っているのが強み。導入後は、社労士業務の知識豊富な専門スタッフによる手厚いサポートを受けることができます。また、業界最低水準コストなのもポイント。コストを抑えたシステム導入がかないます

 

「HR-Zero」
株式会社日本シャルフ

HR-Zero
POINT
  • 参考価格:【初期費用】0円 【月額料金】300円~
  • 提供形態:クラウド
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:入社・退社登録、従業員情報管理、年末調整、電子申請、社労士無料相談、サンクス機能
  • 無料トライアル:あり

「HR-Zero」は、従業員から情報取得が簡単にできるクラウド型の労務管理システムです。

入退社に関わる電子申請や年末調整申告書の情報収集、社員との連絡機能など、手間のかかる人事・労務業務をスマートに行うための機能が豊富に搭載されています。シンプルでわかりやすい画面デザインのため、直感的な操作で簡単に申請することができます。

また、申請分だけが課金される従量課金制なので、コストを抑えた運用が実現できます。


労務管理のすべてを1つのサービスに集約「Gozal」
株式会社BEC

POINT
  • 参考価格:月額プラン700円/月、年額プラン590円/月(いずれも従業員1人あたり)
  • 提供形態:クラウド / SaaS
  • 対象従業員規模:50~3,000人規模
  • 対応機能:従業員情報管理、電子申請
  • 無料トライアル:あり

「Gozal」は労務管理で必要とされる機能を幅広く備えたクラウドシステムです。大きな特徴は、24時間のサポート体制がある点です。チャットサポート、メールサポート、ヘルプデスクと、多様なサポート体制を持っています。(24時間サポートはチャット、メールのみ)

また、多様な勤怠集計の項目が設定でき、自社の勤怠ルールに適応した勤怠管理も併せて行えます。

新しい手当を追加するときなどには、簡単な設定で計算を自動化できるなど、給与計算では自由に計算式を作成可能です。給与明細は従業員にオンラインで送付できるため、紙やメールで送付する手間・コストを削減できます。


常に最新の社員情報を効率的に管理できる「SmartHR」
株式会社SmartHR

POINT
  • 参考価格:初期費用・更新費用/無料、利用料金は従業員数に応じて変動
  • 提供形態:クラウド / SaaS
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:入社・退社登録、従業員情報管理、年末調整、各種明細発行、電子申請、マイナンバー管理
  • 無料トライアル:あり

「SmartHR」は人事・労務の業務をクラウドベースで行う労務管理システムです。従業員が入社時に自分の情報をスマホから入力するため、情報の正確性と収集の負担軽減を両立できます。収集した情報をもとに従業員名簿を自動で作成し、変更点は随時更新されるため、いつでも最新の従業員情報を閲覧可能です。

従業員名簿はさまざまな機能と連携し、雇用契約の締結や給与明細の発行、年末調整の調査などをクラウド上で実行 できます。労務業務のペーパーレス化にも貢献するため、書類の量に悩まされることもなくなります。

「SmartHR」はAPIも用意されているため、他のシステムと連携可能。 勤怠管理システムと連携して残業や有給の情報を共有したり、CSVファイルをエクスポートして別システムで読み込んだりできます。


小規模事業者も導入できる低コストが魅力「ジョブカン労務管理」
株式会社Donuts

POINT
  • 参考価格:初期費用0円、無料プラン月額0円/1ユーザー、有料プラン月額400円/1ユーザー
  • 提供形態:クラウド / SaaS
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:入社・退社登録、従業員情報管理、年末調整、タレントマネジメント、ストレスチェック、電子申請、マイナンバー管理
  • 無料トライアル:あり

「ジョブカン労務管理」は低コストで導入できる労務管理システムです。ユーザー1名につき月額400円で利用可能で、5名までなら無料で利用できるリーズナブルな料金プランが設定されています。 サポートと初期費用も原則0円のため、小規模事業者でも気軽に導入することができます。

従業員が自分の情報を入力することで、従業員情報を一元管理 できるデータベースを構築。帳票へ自動入力される ため、労務管理で時間のかかる作業のひとつである帳票作成業務を大幅に効率化できます。

カスタマイズ性も高く、既存の労務管理システムに不足している機能を追加する形 で「ジョブカン労務管理」を導入することも可能。既存機能の改善と新規機能の追加が常時行われているスピード感も魅力のひとつです。


紙・接触・残業のゼロを目指した「オフィスステーション 労務」
株式会社エフアンドエム

POINT
  • 参考価格:初期費用0円、月額200円/1ユーザー
  • 提供形態:クラウド / SaaS
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:入社・退社登録、従業員情報管理、給与・賞与明細、電子申請
  • 無料トライアル:あり

「オフィスステーション 労務」は紙ゼロ・接触ゼロ・残業ゼロの3つのゼロを目的とした労務管理システムです。従業員・労務担当者ともにスマホ・PCから利用することでペーパーレス化を促進。 膨大な量になりがちな労務管理の書類をコンパクトに圧縮します。

感染症の対策としてリモートワークが広まっている現在、オンラインによって接触ゼロで労務管理できる 点は「オフィスステーション 労務」のメリットと言えます。e-Govにも対応しており、役所での窓口手続きも不要 になります。

残業ゼロは多彩な機能と拡張性で実現。 109種類の保険帳票に対応しており、ほとんどの帳票入力を「オフィスステーション 労務」でカバーできます。「マイナンバー」や「年末調整」など 別システムを追加すれば、オフィスステーションシリーズであらゆる業務もスムーズに処理できるようになります。


小規模事業者が初めて利用するのに最適「人事労務freee」
freee株式会社

POINT
  • 参考価格:月額1,980円~(年間契約プランの場合)、従業員追加月額300円/1名〜
  • 提供形態:クラウド / SaaS
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:入社・退社登録、従業員情報管理、勤怠管理、給与計算、年末調整、給与明細、マイナンバー管理
  • 無料トライアル:あり

「人事労務freee」は人事労務に関するデータをクラウド上で管理して、勤怠管理や給与計算などの労務管理を行うシステムです。会社の規模に応じて適切に対応できるシステム設計になっており、小規模〜中規模の会社が初めて導入する労務管理システムとして最適です。

社長と役員のみで労務管理の専任スタッフがいない場合、本業に集中できるよう労務管理の手間を最小限に抑えられます。年末調整は手軽にできるよう設計され、電子申請まで一気通貫で処理可能。社会保険料や所得税の計算といった間違いやすい処理は自動処理機能によってミスのリスクを減らせます。

従業員が21名以上の会社には、専任のサポートを1名配置。 全従業員が利用できるヘルプページや、労務担当者用の電話・メール・チャット対応が用意されています。


人事労務の自動化と効率化に貢献する「sai*reco(サイレコ)」
株式会社アクティブアンドカンパニー

POINT
  • 参考価格:初期費用400,000円、システム利用料月額18,000円〜、システムメンテナンス費用1,000円
  • 提供形態:クラウド / SaaS
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:入社・退社登録、従業員情報管理、給与明細、タレントマネジメント、組織管理、組織図、人事評価
  • 無料トライアル:あり

「sai*reco(サイレコ)」は人事に関する業務を自動化して人材情報を蓄積し、会社の経営を支援する人事管理型システムです。クラウドベースで運用するため遠隔地に拠点がある会社でも導入でき、ペーパーレス化を促進する効果もあります。

業務の自動化は、入社時の個人情報や入退時間の打刻・変更申請といった作業を従業員自身が行うことで実現。情報の収集をオートメーション化して、業務負荷を軽減します。収集した情報は エクスポート機能を通して別の業務管理システムへとシームレスに連携することが可能です。

データベース化された人事情報は必要な項目を速やかに閲覧できるため、退勤管理など日常の人事労務に貢献します。また 異動や組織改編のシミュレーションにも活用可能で、会社組織の改善にも寄与します。


社会保険手続きをサポートする「マネーフォワード クラウド社会保険」
株式会社マネーフォワード

POINT
  • 参考価格:基本料金/月額2,980円〜(年額プラン)※30名以下の小中規模事業者の場合
  • 提供形態:クラウド
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:社会保険手続きに必要な書類の作成
  • 無料トライアル:別途お問い合わせ

「マネーフォワード クラウド社会保険」は社会保険手続きの書類作成や電子申請を行うクラウド型ソリューションです。紙ベースの書類制作・管理をシステム上で行うことで ペーパーレス化を促進し、電子申請による時間短縮とコスト削減を実現します。

関連書類は従業員単位で管理され、申請状況をステータス表示。申請済みの従業員、未申請の従業員をひと目で把握可能です。 作成書類のPDF出力機能も備えており、従来の紙提出による申請にも対応しています。

クラウド上で運用するため、社保の改正や定型書類の更新にも速やかに対応 できます。会社のPC以外からもアクセス設定できるため、リモートワーク環境でも運用可能です。同じシリーズの「マネーフォワード クラウド給与」との連携によって、給与計算と社会保険を一元管理できる拡張性 も備えています。


ユーザー数が増えると単価がディスカウントされる「楽楽労務」
株式会社ラクス

POINT
  • 参考価格:月額30,000円〜
  • 提供形態:クラウド / SaaS
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:入社・退社登録、従業員情報管理、電子申請、マイナンバー管理
  • 無料トライアル:別途お問い合わせ

「楽楽労務」は労務担当者の負荷軽減になる機能を数多く搭載した労務管理システムです。 入力作業の自動化や電子申請の対応、個人情報やマイナンバーなど機密情報の安全管理 など、労務管理全般をフォローする機能が揃っています。

新入従業員の情報登録は従業員自身が行うことで、登録完了までの時間を短縮します。CSVのエクスポート機能により、外部システムとの連携が可能。インポート機能を使えばExcelで作成した大量のデータを一括追加できます。

「楽楽労務」の料金体系はユーザー数が増えるほど1ユーザーあたりの単価が下がる設計 になっています。月額料金は、50ユーザーまでが30,000円、300ユーザーの場合は月額80,000円、800ユーザーの場合は月額150,000円と、 従業員数が増えるほど月額料金の上昇幅は緩やかになります。


労務管理の業務時間を約1/10まで短縮する「jinjer労務」
株式会社ネオキャリア

POINT
  • 参考価格:1ユーザー/月額300円(「jinjer労務」のみの契約は不可のため、別の機能とのセット導入が必要)
  • 提供形態:クラウド / SaaS / アプライアンス
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:入社・退社登録、従業員情報管理、電子申請
  • 無料トライアル:あり

「jinjer労務」は労務管理に必要な機能をひとつにまとめた、オールインワン型のクラウド型労務管理システムです。 書類の作成から手続き申請までのフローをWebで完結させることで、労務管理にかかる業務時間を約1/10にまで短縮します。

労務管理の業務は、労務担当者にとっては優先度が高い案件でも従業員はそう認識していないという、大きなギャップが起こりやすいタスクのひとつです。「jinjer労務」では、対応が必要なタスクを労務担当者・従業員別に表示する機能を搭載。 各自が対応する必要のあるタスクを可視化して、スムーズに処理できる環境を用意します。

「jinjer」は労務のほか、勤怠管理や給与・経費計算などバックオフィス用のソリューションラインアップが揃っています。 各機能間は高度な連携が可能なので、「jinjer」シリーズで揃えることでより効率のいい企業運営が可能になります。


クラウド上で完結するオンライン型サービス「e-AMANO」
アマノ株式会社

POINT
  • 参考価格:初期費用無料、月額9,000円〜
  • 提供形態:クラウド / SaaS / ASP / サービス
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:入社・退社登録、従業員情報管理、年末調整、電子申請、Web明細、マイナンバー管理
  • 無料トライアル:あり

「e-AMANO」は労務担当者と従業員両方の作業負荷軽減を目的とした労務管理システムクラウドサービスです。従業員の情報収集は担当者から招待メールを発送して従業員が自分で入力することで、情報収集の手間と入力ミスの両方を減らします。

雇用契約書はオンラインで締結し、給与明細はWeb上で発行 するため、ペーパーレス化にも貢献します。各種書類はWeb上からいつでも閲覧可能なことから、リモートワーク環境にも最適化されています。

年末調整の申告書は労務担当者以外には見慣れないこともあり、記入ミスが発生しやすい書類です。「e-AMANO」では Web上に入力フォームを用意して、「はい/いいえ」など間違えにくい形式で入力 してもらうスタイルを採用。ミスを減らすとともに書類を配布・回収する手間も解消しています。

無料で使える労務管理システムとは

ご紹介した労務管理システムの中には、無料プランまたは無料トライアルで利用できる製品があります。それぞれの特徴について解説します。

無料プランのケース

無料プランの場合、機能制限はありますが、期間の制限なくずっと使い続けられる点が特徴です。

例えば「KINPIRA CLOUD」の場合、従業員数30名以内なら、機能制限なく、ファイルストレージもスタンダートプランと同じ100MBまで利用できます。ただし、企業の成長過程で従業員数の増加が見込まれる場合は、データ移行の手間もあるため導入時から有料版を検討することをおすすめします。

無料トライアルのケース

無料トライアルの場合は、フル機能を利用できることが殆どですが30日間などの期限があり、期限が切れると使えなくなるので有料版を使わざるを得ません。

このように、無料プランや無料トライアルは何かしらの制限があり、業務で本格的に使い続けるとなると、支障が出てくるケースも多いでしょう。無料版の利用は操作性を確認する程度に留めることをおすすめします。

労務管理システムの選定ポイント

1、クラウド上で運用できるかどうか

営業のように訪問が多い職種や、客先常駐で作業する技術職など、社外で勤務するスタッフがいる場合は、オンラインで利用できるクラウド対応のシステムが必須です。

リモートワークを導入している場合は、自宅からでもアクセスできるクラウド対応のシステムでなければ、労務管理業務が難しいでしょう。

2、必要な機能が追加コスト無しで利用できるか

労務管理システムは製品ごとに対応している業務内容に差があります。追加料金で対応機能が増える製品もあるため、できるだけコストを抑えるためには標準プランで必要な機能が使える製品を選びましょう。

3、他システムとの連携できるか

労務管理業務は経理や財務などの事務職全般にまたがることも多く、連携が必要な状況が多発します。労務管理システムだけではその状況に対応できないケースもあるため、外部システムと連携できる点も選定時に重視したいポイントです。

CSVデータをインポート・エクスポートできる機能は、多くの業務支援システムが搭載しています。労務管理データをCSV形式でエクスポートして外部システムへインポートする作業は手動になりますが、システムの開発が必要なく低コストで連携できる点がメリットです。

同一シリーズの製品間なら連携機能も備わっているため、業務支援システムを同一シリーズで揃えることも選択肢の1つと言えます。

4、企業規模とコストのバランスは取れているか

労務管理は利益を生む業務ではないため、あまりコストをかけすぎると会社の財務状況を悪化させてしまいます。業務管理システムの導入では、システムのランニングコストが無理なく負担できる範囲内に収まる製品を選びましょう。

労務管理システムの基本機能

1、入社時の登録と退職時の更新

新しく従業員が入社した際に、氏名や住所などの情報をシステムに入力して、帳票を作成します。情報の入力システムは従業員自ら行う仕様のシステムも多く、担当者は入力依頼をするだけで済み、回収の手間もかからないというメリットがあります。

従業員の退職時は、帳票の情報を更新して必要な情報は消去する必要があります。なお、在籍期間や担当案件など、実績となるデータを残せる製品もあり、過去の記録を参照したいときに役立ちます。

2、従業員情報の管理・更新

引っ越しによる住所変更や結婚での姓変更、出産による扶養家族の追加など、従業員の情報に変更が発生した場合は、労務管理システムで従業員データを更新します。

社会保険や健康保険の利用状況とも連動し、関係省庁への申請もオンラインで対応可能です。

3、就業規則の更新

就業規則は会社の規模や組織体制に応じて、都度アップデートする必要があります。全従業員が把握しておくことが前提となる重要なルールのため、遅滞なく更新することと、更新を行った旨をもれなく周知することは、労務担当者の重要な作業のひとつです。

労務管理システムなら速やかに更新して一斉告知することができます。

4、勤怠管理

出勤と欠勤、始業・退勤時刻の管理はかつてタイムカードで行っていました。打刻漏れを確認してまわったり、集計を人力で行ったりといった手間と時間がかかる作業も労務管理システムに移行すれば、作業効率が改善されます。

クラウド運用によって勤務場所を問わず利用できる労務管理システムは、テレワークが普及して従来の勤怠管理が難しくなってきている状況でも、スマートに運用できるというメリットがあります。

5、給与計算・年末調整

固定給・残業代・時給・時間外手当などからなる給与計算は従業員にとっても重要なため、労務担当者はミスができない業務です。労務管理システムは、勤怠管理システムと連動して出勤日と勤務時間を給与へ正確に反映してくれるため、効率のよさとミスの削減を両立可能です。

年末調整も従業員一人ひとりの状況によって対処が変わるため、労務担当者にとって負荷の大きい作業です。控除の利用などを従業員自身に申請してもらう機能を使えば、それだけ年末調整の作業量を減らすことができます。

労務管理システムのメリット

1、従業員の情報を一元管理してすぐに確認できる

労務管理において従業員の情報は、業務の基本となる重要な要素です。氏名や住所、家族構成や給与明細など情報の種類は多岐に渡ります。またこれらは、個人情報に当たるため取り扱いにも注意が必要です。

労務管理システムを使えば従業員の個人情報を安全に管理でき、必要な情報をすぐに確認できます。

2、従業員情報の収集作業負荷を解消できる

従業員情報の収集と確認は、労務管理業務で大きな負担となっていました。労務管理システムは、従業員が自分の情報を入力する方式を採用した製品が多く、情報収集作業の負担を解消してくれます。

3、電子申請に対応しておりペーパーレス化が可能

労務管理システムは社会保険や年末調整などの電子申請に対応しています。申請書類の作成から申請までシステム上でシームレスに行えるうえ、郵送にかかっていたコストと時間が削減できます。

労務管理システムのデメリット

自社のワークフローとミスマッチを起こすと却って負荷が増える

労務管理のワークフローとシステムで使える機能が合わないと、システムで処理できない部分は手作業になったり、システムに合わせてワークフローを組み替えるなど現場の負担が増えたりという事態になってしまいます。

導入コストに見合った効果を得るためにも、トライアル期間を利用するなどしてスムーズに導入できる労務管理システムを選ぶことが大切です。

まとめ

労務管理システムが支援する人事・労務は、どの会社にとっても必要な作業です。管理対象は全従業員になるため、従業員数が多い企業ほどアカウントが大量に必要で運用コストが高くなります。

導入時にはあらかじめどのくらいかかるかを試算しておきましょう。

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