BIツールの中には、無料で使えるOSS(オープンソース)のツールもあります。BIツールとはどんなものか確認したい場合は、OSSツールで試してみるのもよいでしょう。この記事では、OSSのBIツールを5本紹介した後、OSSのBIツールを導入するメリットと注意点について解説します。

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OSS(オープンソース)のBIツール5選

OSS(オープンソース)のBIツールの中でもおすすめの5製品を紹介します。いずれも完全無料で利用可能です。データの取得先や分析・表示手段はツールごとに特徴があるため、利用目的に沿って選定しましょう。

1、Pentaho

「Pentaho」は、データ統合基盤とデータ分析基盤という2種類の基本機能が提供されているOSSのBIツールです。ノーコード・ノーSQLでデータの収集と分析ができます。日立が提供していますが、利用に料金はかかりません。

データ統合基盤は、さまざまなデータを収集・抽出・ブレンド処理して分析可能な状態に加工します。対象となるデータは、これまで業務で扱ってきたデータ以外にも、SNSやIoTなど、新しい分野のデータも含まれます。データ分析基盤は、データ統合基盤で加工したデータを分析して見える化する機能です。

OSSのツールは日本語化されていないものが多いのですが、Pentahoは日本語化されており、日本人にとって使いやすい点もおすすめポイントです。

2、Grafana

「Grafana」は、データ分析に特化したOSSのBIツールです。データ収集機能はないので、既存システムとは、何らかの形で連携しなくてはなりません。ビッグデータを扱え、ノーSQLでデータ分析を進められます。ただし、画面は日本語化していないため使い始めは少し難しいかもしれません。

3、Metabase

「Metabase」は、社内にあるデータベースから必要な情報を引き出してグラフ描画できるBIツールです。無料版と有料版がありますが、無料版でも必要十分な機能が揃っています。データベースの中を可視化するのにも便利で、SQLを記載しなくても、画面の操作だけでデータを取得できます。日本語表示できる点も便利です。

4、Graylog

「Graylog」は、ログファイルを対象として、社内のログを収集・可視化するBIツールです。本ツールは検索性能がよく、収集したログから迅速に脅威を検出します。ログ管理システム未導入の場合、セキュリティ上の問題により速く対応するために役立つツールです。

5、Apache Superset

「Apache Superset」は、データベースからデータを抽出し、グラフ表示やダッシュボード画面で視覚的に情報を見やすくする機能に優れたOSSのBIツールです。対応データベース数は多く、大抵のデータベースは本ツールで使用可能です。

OSSのBIツールを導入するメリット3つ

OSSのBIツールは、自由にカスタマイズでき、購入費用がかからないなどのメリットがありますので、順番に解説します。

1、カスタマイズ自由で自社にフィットしたBIツールにできる

オープンソースのツールなので、自社でカスタマイズ自由な点は大きなメリットです。自社によりフィットした機能を作りこみ、使いやすくブラッシュアップできます。

BIツールをいくつか調査してみて、自社に向いているツールが見つからないという場合は、OSSのBIツールがおすすめです。自社用にカスタマイズを行うには費用がかかりますが、その分使いやすいBIツールが手に入ります。

2、ソフトウェアの購入費用はかからない

BIツールが自社の業務効率化に有効かどうかがわからず、高い導入コストを払うにはリスクが大きいと感じる場合もあるでしょう。OSSのBIツールなら購入費用はかかりません。まず無料のOSSツールで、BIツールが自社にとって有効なツールかどうかを試してみるのもひとつの方法です。

3、期限にとらわれず使用感を試せる

有料版のBIツールを本格的に導入してみたいが、設定されている無料トライアル期間では試す時間が足りない、というケースも想定されます。BIツールそのものに慣れていないと、BIツールを理解するだけでも時間がかかります。

OSSの無料ツールでBIツールの基本的な機能に慣れてから、本命の有料版で、画面の操作感や細かな仕様・管理機能の使いやすさなどを確認しましょう。製品比較を行う場合も、BIツールとはどのようなものかをOSSの無料ツールで理解した後に比較検討することで、より失敗の少ない選択ができるようになります。

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OSSのBIツールを導入する際の注意点4つ

OSSのBIツールは、有料版のBIツールに比べて注意するべき点がいくつかあります。OSSのBIツールを導入する前にこれらの注意点を確認して、そのままOSSのツールを採用するか有料版にするかをご検討ください。

1、自社で構築・運用する人的リソースが必要

OSSのBIツールは、カスタマイズが自由にできる点が大きなメリットではありますが、開発スキルのある人材を確保する必要があります。

自社にプログラム開発スキルのある人材がいない場合は、開発や運用を外注するなど、別途費用が発生することを考慮しましょう。BIツールのカスタマイズ開発を外注する場合にかかる費用と比較すると、有料のBIツールを導入する方が総コストが少ない、ということも十分にあり得ます。

2、機能制限がある場合も

自社がBIツールを利用する目的と必要な機能を整理して、どこまでがOSSのツールでカバーできるかを確認しましょう。OSSのBIツールの中には、機能制限がある場合もあります。利用人数の制限があると使いにくいこともあるでしょう。

紹介したツールの中では、無料版と有料版が用意されている「Metabase」が機能制限のある例です。SAMLやJWTを利用したシングルサインオンや、ダッシュボードを含む監査機能など、企業にとって必要な機能は有料版に搭載されています。

3、日本語化されていない場合は自社で対応の必要あり

ご紹介した無料ツールの中でも、画面が日本語化されていないツールがいくつかありました。日本語化しないまま使うこともできますが、その場合は使い方をマニュアル化して、誰でも使えるような環境を整える必要があります。

オープンソースなので自社で日本語化対応の改修を行うことも可能です。しかし、改修には費用がかかります。無料で利用できる点がオープンソースのメリットですが、日本語対応費用がかかると低コストというメリットも十分に活かされません。

4、サポートは期待できない

BIツールは、特に導入初期にコストがかかります。BIツールの利用目的を明確にして目的を達成するために、データの取得方法や分析手段については専門家の意見を聞きながら進める方が効率的です。

OSSのBIツールは、データの取得方法や分析手段について理解して使いこなせる人材がいれば問題ありません。しかしそうでない場合は使いこなすのが難しいと考えてください。

その理由は、OSSのBIツールは、マニュアルとチュートリアルは公開されていますが、個別のサポートは一切ないためです。公式の資料に記載されていること以外は、自分でツールのコミュニティなどを見つけて情報収集する必要があります。

マニュアルやチュートリアルも日本語以外で提供されていると、理解に時間がかかります。最終的には使いこなせないということになりかねません。

OSSのBIツールの扱いが難しい場合は有料の製品を検討しよう

OSSのBIツールは、無料で利用できて、自社のニーズに合わせたカスタマイズも自由に行える点が魅力です。ただ、企業として導入を検討する場合は、自社でカスタマイズを行えるリソースを確保できるのか、必要な機能は揃っているのかなどを確認する必要があります。

本格的にBIツールを導入して、データを経営戦略に活用したい場合は、サポート体制が整っている有料版の方がスムーズにいく場合も少なくありません。OSSのBIツールは無料なので、有料版の無料トライアル版と両方使ってみて比較し、自社に向いている方はどちらかを検証してみることをおすすめします。

有料のBIツールについてご興味を持たれた場合は、ぜひ以下より製品の資料を入手して、OSSのBIツールと比較検討する材料としてご活用ください。

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