ハウジングサービスとは、データセンター内の場所を借りてサーバーを運用するサービスですが、どれぐらいの費用がかかるのでしょうか。この記事では、ハウジングサービスの費用について、初期コスト・運用コスト別に紹介しつつ、費用見積もり前のチェックポイントや費用を見積もる際のポイントについても解説します。

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ハウジングサービスの費用見積もり前のチェックポイント

ハウジングサービスの費用を見積もる前に、データセンターを比較検討しなければなりません。データセンターを検討する観点としては、施設・設備・警備体制・機能や性能・サービス体制の5ポイントが挙げられます。これらのチェックポイントについて、順番に解説します。

1 施設:立地や建物の耐震性

ハウジングサービスを利用するなら、データセンター施設の立地は重要です。ハウジング内のサーバーなどにトラブルが発生した場合は、データセンターに出向いて対応しなければなりません。会社から遠く離れたデータセンターは不便です。

反対に、あまりに近い場所にデータセンターがある場合、地震などの災害が発生すると自社もデータセンターも被害に遭うこともあり得ます。BCP対策のために、あえて遠いエリアにあるデータセンターを選択するのもひとつの考え方です。

データセンターの耐震性にも注目しましょう。建物の耐震構造は、免震と耐震の2種類があり、揺れを吸収して軽減する免震構造の方が地震に強いと言われています。免震構造データセンターは、それだけ地震に強いと言えます。

また、データセンターの位置する場所をハザードマップで確認し、水害やがけ崩れなどが発生する可能性はないかどうかも確認しましょう。

2 設備の内容:電源設備や消火施設

2021年3月、フランスのデータセンターで火災が発生し、数百万ものWebサイトが利用不能となりました。データセンターが停電や火災に見舞われた場合、設備面でどのような対策がなされているかを確認してください。

停電になった場合には電源設備があり、バックアップ電源で稼働を続けられるかをチェックしましょう。停電後もサーバーマシンが稼働できるよう空調設備は稼働するか、停電後に自家発電やUPS(無停電電源)でどれくらいの時間電源が供給可能かなども要確認です。

また、データセンターで火災が発生した場合に対応できる消火施設もチェックが必要です。「火災予兆システム」が導入されているかどうかも確認します。

3 警備体制

データセンターは、ネットワーク上のセキュリティ以外に、物理的なセキュリティ体制が取られているかどうかも確認ポイントです。警備体制は24時間制か、監視カメラはもちろん、破壊活動や不法侵入を防止する仕組みはどうなっているかについても確認してください。

データセンター立ち入りの事前申請や生体認証などの認証、入退館の手続き内容なども確認します。

4 機能・性能

データセンター内のサーバーマシンを利用するため、ネットワーク回線の帯域が広いか、複数のネットワーク回線で冗長化されているかについての確認も重要です。ネットワーク回線があまりにも遅いと業務に支障をきたすおそれがあります。

通信キャリアは、データセンターによっては制限されている場合もあるので確認しましょう。ハウジングサービスの1ラック当たりの電気容量もチェックしてください。

5 サービス体制

ハウジングサービスのサービス内容・体制についても確認します。機器のレンタルや監視・運用代行などのサービスは、サービス内容と料金を確認して、どこまでのサービスを利用するかを検討しましょう。

ハウジングサービスの費用【初期コスト】3つ

ハウジングサービスの費用について、まずは初期コストから確認しましょう。初期コストとしては、システム導入費用とハウジングサービスの初期費用と、社内からデータセンターへのハードウェア移設費用が必要です。

1 システム導入費用

システム導入費用として、サーバー機器の購入費用やネットワーク機器のレンタル料は、初期費用として計算します。さらに電源の購入費用も必要です。これらのハードウェアは、自社にシステムを構築する場合と同じ程度の費用を用意しなくてはなりません。さらに、サーバーやネットワーク機器の設計・構築費用もかかります。

2 ハウジングサービス初期費用

ハウジングサービスを利用するには、ハードウェアやネットワーク機器だけでなく、データセンター内のラックを確保する初期費用も必要です。あるハウジングサービスでは、ラックのサイズ別に初期費用と月額料金を設定するなど、料金設定はサービス提供者により異なります。

3 移設費用

サーバーマシンの移設にかかる交通費や、システム機器設置代行サービスを利用する場合は、その費用も初期費用への算入を忘れないようにしましょう。

自社の従業員が現地に赴いて設置する場合も、初期費用として人件費や旅費も必要となります。移設費用まですべて初期費用に算入し、ハウジング製品の比較検討を進めてください。

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ハウジングサービスの費用【運用コスト】2つ

初期費用でもかなりの金額が必要となるハウジングサービス。では、運用コストはどうでしょうか。運用コストの費用内訳は、システムの保守費用とハウジングサービスの月額利用料金です。以降で、これらの費用について詳しく解説します。

1 保守費用

ネットワーク機器やサーバーマシンの保守は、ある程度は自社でも遠隔操作で対応可能です。しかし、基本的にはサービス提供者に依頼して、保守サービスも利用するケースが多いでしょう。

24時間体制でサーバーのモニタリングサービスを利用すれば、月額で数十万円かかるケースもあります。

2 ハウジングサービス利用料

契約しているハウジングサービスは、初期費用だけでなく、ラックの月額利用料金も必要です。初期費用は安くて月額料金が高いケース、逆のケースといろいろあるため、初期費用と同様、運用費用も比較してください。

ハウジングサービスの費用を適切に見積もる3つのポイント

ハウジングサービスの費用を見積もり、適切な価格かどうかを確認するには3つのポイントがあります。いずれも、費用を決める重要な要素となるため、必要な情報を収集して吟味し、より正確な見積もりを出せるようにしましょう。

1 求める要件にマッチしたプランがあるか

ハウジングサービスの利用料金は、データセンターによって大きく異なります。自社の求める要件にマッチしたプランがあるかどうかを確認しましょう。

チェックポイントは自社のサーバー類をすべて収納できるだけの広いラックが借りられるか、電源は足りるかなどです。求める要件にジャストマッチしたプランが見つかれば、無駄な費用をかけずにハウジングサービスを利用できます。

2 性能を求めるか低コストを求めるか

ハウジングサービスの料金体系を確認してみてください。性能とコストは反比例することがわかるでしょう。専用線は速い反面、高価です。共用回線は遅いが割安な価格で利用できます。自社が許容できる性能で、低コストのバランスが取れたハウジングサービスはどれか検討しましょう。

3 利用期間の総コストを計算して比較

ハウジングサービスの費用を説明する際、初期コストと運用コストの両方について触れました。5年間、10年間など、利用期間を定めて、総コストはいくらかかるか、必ず計算して比較しましょう。

初期費用は高くても運用コストが安価な場合、数年利用することで総コストが逆転することも少なくありません。製品比較を行う際は、総コストがいくらかかるのかを確認しましょう。

ハウジングサービスの費用は求める性能などを考慮して計算しよう

ハウジングサービスの費用は、大きく分けて初期費用と運用費用で成り立っています。基本的にデータセンターの利用料金は高額となるため、料金プランとサービス内容をしっかりと確認して自社に最適な製品を選びましょう。

費用見積もりの際は、ハウジングサービスごとのプラン詳細と費用を比較して、費用対効果が高いかどうかを確認してください。また、複数のハウジング製品を比較検討する場合は、設置先のデータセンターの立地や場所・性能など、データセンターそのものも確認することをおすすめします。

ハウジングサービスをこれから選びたいという場合は、ぜひ以下よりハウジング製品の情報を入手して、機能の比較や料金の見積もりなどにご活用ください。

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