データ連携とは具体的に何を指すのでしょうか。データ連携を担うツールとしては、EAIとETLがよく利用されていますが、その違いはイメージしにくいかもしれません。この記事では、データ連携の意味と必要性、EAIとETLの違いについて解説した後、EAIツールについて深掘りします。

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データ連携とは

ここでいう「データ連携」とは、企業内および社外の各システム同士をつなぎ、取引を自動化するために行うデータの連携のことです。システム間でデータをやり取りするために利用されるツールがEAIとETLで、それぞれ得意な処理が異なります。

データ連携の必要性とデータ連携のメリットについて、もう少しくわしく見ていきましょう。

1、データ連携の必要性

企業内のIT化はかなり進展してきています。その一方で、部門によって独自のITシステムが乱立し、データが分散して格納されている企業も少なくありません。この状態を「サイロ化」と呼びます。

サイロ化した状態では、せっかく蓄積しているデータも有効活用できない状態です。またサイロ化したままデータ連携を人の手で行っていると、入力ミスなどの戻りもあり、とても非効率的になってしまいます。

ここで必要となるのがデータ連携です。データ連携によってサイロ化したデータを統合でき、より有効活用できる環境が整います。

2、データ連携をするメリット

データ連携をするメリットは、主に以下の3点です。

  • 他システムデータの入力業務のコスト削減
  • システム間連携のカスタマイズ、プログラム作成コスト削減
  • システム間連携によりデータ活用処理のスピードアップ

他システムから自システムへのデータ入力を手作業で行う際の入力ミスによる戻りやデータフォーマットの加工にかかっていたコストがカットできます。システム間のデータ連携プログラムを作成している場合は、開発工数や保守工数も削減可能です。

さらに、システム間連携でデータを自動でやり取りできるようになると、データを連携してから活用できるまでの時間も短縮されます。結果としてデータ活用処理のスピードアップが可能になり、部門や社外との連携もすばやく行えます。

データ連携方法2種類・EAIとETLの特徴と使い分け

データ連携の手段として利用できるツールは、EAIとETLの2種類があります。それぞれ得意分野は異なるため、特徴について紹介し、どのように使い分けるかを確認しましょう。

1、EAIツールの特徴

EAIとは「Enterprise Application Integration」の略で、日本語で「企業内アプリケーション統合」という意味です。EAIは、社内に乱立しているITシステムを統合する役割を持つツールで、各システムより連携に必要なデータだけを抜き出して連携するという仕組みを提供しています。

データ処理のタイミングがイベントならEAI

EAIツールは、イベント(処理)の延長線上でデータ連携を行いたい場合に向いているツールです。例えば、受注処理や在庫の引き当て、ExcelやAccessでのマクロ処理の置き換えなどはEAIツール向きと言えます。

2、ETLツールの特徴

ETLとは「データのExtract(抽出)、データのTransform(変換)、データのLoad(ロード)」を行うツールの総称です。ETLツールは社内のデータを統合し、データウェアハウスとして利用しやすい形にデータベースを再構築します。社内の蓄積データが膨大で、なおかつ統合して活用したい場合は、ETLツールが便利です。

データ量が多い場合はETL

扱うデータ量が多く、ある程度まとまった単位で、処理のリアルタイム性がそこまで求められないデータ連携は、ETLツール向きです。例えば、請求データなど月1回の締処理や、DWHやDMへのデータ統合処理は、ETLツールで行います。

ここからは、よりすばやいデータ連携を特に得意とするEAIツールについて深掘りして解説します。

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EAIツール4つの基本機能とデータ連携の関係

EAIツールには4つの基本機能があります。各機能の概要とデータ連携との関係について見ていきましょう。

1、アダプタ機能

システム同士を接続する入口・出口の役割を持つ機能です。アダプタには種類があり、対応しているアダプタが一致するシステムと連携できます。多くの種類に対応しているEAIツールは、より多くのシステム同士をつなげることが可能です。

2、フォーマット変換機能

フォーマット変換機能は、異なるデータ形式を変換して統一化する機能です。EAIツールによって対応するフォーマットは異なっているため、EAIツール導入前には社内システムで使えるかどうかを確認しなくてはなりません。

3、ルーティング機能

フロープロセッサ機能ともいい、フォーマット変換機能から渡ってきた加工済みのデータをどのシステムに振り分けるかを決定する機能です。振り分け自体はツールの利用者が設定するため、ツールを操作する人が使いやすいかどうかも確認した方がいいでしょう。

4、プロセス制御機能

ワークフロー機能とも言い、ここまで紹介した3つの機能を使い、データの流れを定義します。「AからBへ」という単純な流れだけでなく、「AからCとBへ、さらにCからBへ」といった複雑な制御も可能です。

EAIツールを導入するメリット4つ

EAIツールを導入するメリットは主に4点あります。EAIツールを導入するかどうかの判断基準にもなるので確認しましょう。

1、データ操作の専門知識が不要

基本機能の説明でも少し触れましたが、EAIツールはデータ操作を画面上から行えます。そのためデータ操作の専門知識がなくてもデータ連携の細かな設定が可能です。

従来は、データベースやSQLの知識がないとデータ操作は困難だったため、IT技術者を確保しなくてはなりませんでした。しかし、EAIツールなら、現場部門や社内の情報システム部門で、画面を見ながらデータ連携の設定を行えます。

2、正確かつ高速なデータ連携が可能

システムが自動でデータを連携するため、人の手が入らず入力ミス、戻り作業がない正確な連携を行える点は大きなメリットです。

さらに、EAIツールには、リアルタイムのデータ連携を行う機能もあります。そのため連携スピードが高速で、例えば在庫管理や予実管理をリアルタイムで連携してデータ分析に活用することも可能です。

3、データ連携業務のコスト削減

データ連携業務のコストを削減できる点も大きなメリットです。従来のデータ連携業務では、データベースやSQLにも詳しいIT技術者の確保も必要だったため、高コストでした。しかしEAIツールは画面上でデータ連携が行えるため、作業時間的にも作業単価的にも低コスト化できます。

EAIツールの導入・運用コストと現状のデータ連携業務を比較して、どちらがより効率的かを確認してみましょう。単にデータ連携を行う作業時間だけでなく、入力ミスや連携ミスが発生したときの戻り工数なども組み入れて比較してみてください。

4、クラウドサービスとのデータ連携も可能に

現在、企業内システムのクラウド化は急速に進展しています。今はまだ過渡期にあるため、オンプレミスの社内システムとクラウドサービスとが混在しており、両者でデータ連携を行いたいというニーズも増加中です。

一方、EAIツールは、オンプレミスのシステムとクラウドサービス間でのデータ連携にも対応しています。シームレスに両者のデータ連携を行いたいなら、EAIツールが便利です。

データ連携の特徴に応じてEAIツール活用を!

データ連携とは、企業内や社外のシステムを接続して自動的にデータをやり取りする仕組みのことです。データ連携を実現するツールとしては、EAIツールとETLツールがあります。両者の特徴を把握して、必要なツールを選びましょう。

EAIツールは、各システムのデータはそのまま残しつつ、必要なデータの連携処理のみを行う場合に導入するツールです。オンプレミス・クラウドサービス間のデータ連携にも使えます。アダプタやデータフォーマットの種類が自社システムにマッチしているかどうかを確認して、適切な他製品を選びましょう。

EAIツールの導入を検討している場合は、製品資料を以下より入手して、比較検討の判断材料としてご活用ください。

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