Agooraは3月15日、転職サイト「ジョブシフト」にて実施した「早期退職者の人数や実情に関するアンケート」の結果を発表した。調査期間は2021年3月5~7日、調査対象は30~65歳までの正社員・公務員・役員のうち、ここ1~2年で早期退職を持ちかけられた経験のある人、有効回答は300人。

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早期退職後、約5割が「給料が減った」

予備調査で4,000人の正社員・公務員・役員を対象に、ここ1~2年で早期退職を持ちかけられたことがあるか尋ねたところ、約11%があると回答。また、早期退職の理由に新型コロナウイルスが関係しているか聞くと、65%が関係していると答えた。

早期退職を持ちかけられた人のうち、受け入れたのは約43%(128人)。 受け入れた理由については、「とりあえず会社都合の退職になるようなので受け入れた。このまま残っても部署を変わってまで苦労をしてこの会社のために働く気にはならなかった」(女性/53歳)、「早期退職を提案されてからいじめがひどくなったので受け入れました」(男性/50歳)といった声が寄せられた。

  • 現在の給料は早期退職前の職場と比較し、どれくらい増減していますか?

早期退職を受け入れた人に現在の職業を質問すると、69.53%は「正社員」と回答。一方、残り約30%は無職(13.28%)、あるいは派遣・契約社員(11.72%)、アルバイト・パートであることがわかった。

また、現在の給料は早期退職前の職場と比べてどれくらい増減しているか問うと、「変化なし」は32.43%。他方、「1円~5万円減った」は21.62%、「10万1円以上減った」は15.32%、「5万1円~10万円減った」は12.61%となり、早期退職を募集する多くの企業では同条件の転職先を用意すると言われているにも関わらず、約5割の人は給料が減っていることが判明した。