仕事に子育てに奮闘するママ役を女優・西野七瀬が演じる注目作『Amazon Original「ホットママ」』(全12話)が、Amazon Prime Videoで19日から配信される。

これまであるようでなかった現代の女性にエールを送る内容の今作、実は中国で社会現象になるほど大きな反響を呼んだラブコメディの日本版である。日中共同プロジェクト作品として実現し、その主役に西野が抜てきされた。

配信公開を控える中、相手役の俳優・千葉雄大と西野の2人に、作品の見どころを語ってもらった――。

  • 『ホットママ』に出演する千葉雄大(左)と西野七瀬 撮影:蔦野裕

    『ホットママ』に出演する千葉雄大(左)と西野七瀬 撮影:蔦野裕

■「千葉さんが完璧な演技をなさるので…」

乃木坂46でグループ最多の7回もセンターを務め、2018年末にグループを卒業して以降、女優業の道を歩む西野が今回、初のママ役を演じている。

「難しかったです。結婚も出産も経験していないので、監督をはじめ周りの方にアドバイスを頂き、実際にママをしている友達に話も聞きました」と、控えめに語り始めたが、画面に映し出される西野は、劇中で妊娠、出産を経てタイトル通りのホットな母親を目指す、夏希役に全力投球した演技を見せてくれている。

働くママがテーマの社会派ドラマの要素を持ち合わせながら、ラブコメディとして軽快なタッチとテンポの良い会話劇も求められた。

「コメディも初挑戦でした。大阪出身ですが、普段はあまりツッコむタイプでもなく(笑)。表情やリアクションをもっとオーバーにするといいよと、教えていただきながら演じさせてもらいました。一緒にお芝居させてもらった千葉さんが完璧な演技をなさるので、それが私にまで移ってくるような感覚を覚えました」

西野がそう話すように、第1話のセリフで「仏(ほとけ)か!」と勢いよく千葉にツッコミを入れるシーンは、まさに息の合う2人が確認できる。

■女性からみると好感度が高い役

一方、元哉役の千葉は、“なっちゃん”こと夏希(西野)に思いを寄せる、大学時代のタダの同級生という設定から理想的な父親役へと昇華する重要な役どころを演じている。

そんなキャラクターについて、千葉は「女性からみると好感度が高い役だと思います」と前置きしながら、「実は客観的にみると、安易なかたちで(夏希が)妊娠に至ってしまう話なんです。だから、説得力を持たせる必要があって。なっちゃんに、一途な思いを思い切ってぶつけて、心を動かそうと、かなり意識しながらお芝居しました。元哉は相手の幸せが自分の幸せだと思うタイプ。でも、世の男性みんなが元哉のようになってほしいとは思いません。いいんですよ別に。それぞれのかたちがありますから」と、役作りの裏話からそんな本音もこぼれた。