【記者コラム】飲食店のECが根付かない理由…その3

前回は飲食店の面白い事例を紹介しつつ、情報を発信していくことで得られるメリットを記載しました。最後となる今回は、飲食店のECを支援する事業者の視点をお話します。

先日、飲食店のECを支援し、モールとして展開している企業を取材しました。担当者いわく「一緒にやることが大事」。この「一緒に」という言葉に何かヒントをもらった気がしています。

これまで、飲食店のEC化を支援するさまざまなサービスが出てきました。支援企業やツールが数多くあるのに、飲食店のECが普及していかない……不思議な話です。

通販を新たに始めたり、これから始めようとしている事業者は、ECの知識や知見はほぼゼロです。ましてや料理や接客の対面で生き抜いてきた人たちが、突然、ネット販売を始めることになれば、不安になるでしょう。私も同じ立場だったら、不安しかありません。

飲食店を支援している会社を非難するわけではありませんが、これまでの経験値で準備を進めようとすると、必ず温度差が生じます。この温度差に、気付かない人たちが案外多いようです。私も取材をしていて、企業との温度差を感じることがあります(熱量は別問題として)。

支援する側がまず実施すべきは「不安の払しょく」と「寄り添う」ことだと思います。そして「ともに戦うパートナー」であることの意思表示も。

当然ですが、支援したから売れる保証はありません。支援された側が、売れると思って費用をかけたのに、と言ってくる場合もあるでしょう。支援側は、ショップの分析や戦略、SNSなどになどについて費用の有無に関わらず、アドバイスしてあげるべきだと思っています。これぞ「ウィズコロナ」の時代に求められるサポートだと……最後にかっこよくキメさせてもらいます!