グーグル、「個人追跡の技術は使用しない」 アドネットワークのリタゲ広告はオワコンか

米グーグルは3月3日、ウェブ上で個人を追跡するための情報の作成や、グーグルの製品でのその使用を、将来にわたって行わない方針を明らかにした。グーグルのプロダクトマネジメントディレクターのデビッド・テムキン氏がブログで明らかにした。グーグルは20年1月、ユーザーが訪問したサイト以外のサーバーが発行する「サードパーティークッキー」の提供を、2年以内に段階的に廃止すると発表していた。今回の発表は、「サードパーティークッキー」の廃止後の方針を示している。

テムキン氏はブログの中で、「サードパーティークッキーが段階的に廃止されたあと、個人がウェブを閲覧するときに追跡する代替識別子を作成したり、製品で使用したりしないことを明示する」としている。テムキン氏は、「引き続きファーストパーティーとの関係は不可欠」ともしており、ユーザーが訪問したサイトが発行する「ファーストパーティークッキー」を使ったターゲティング広告は行うものとみられる。ユーザーの共通の関心に応じて大規模なグループに分けて行うターゲティングの技術「FLoC」の開発を進めていることも明らかにした。

ウェブ広告を多く扱う広告代理店のマージェリックの嶋泰宣社長は、「将来的に、リターゲティング広告の配信ができなくなったり、ウェブ広告の出稿媒体の効果計測ができなくなったりする可能性がある。広告予算を、アドネットワークから、フェイスブックやLINEといった「ファーストパーティークッキー」を使った広告媒体に変える、広告主のEC企業が増えるのではないか」と話している。