映画『砕け散るところを見せてあげる』(2021年4月9日公開/PG12指定作品)の完成報告舞台挨拶が1日に都内で行われ、中川大志、石井杏奈、井之脇海、松井愛莉、北村匠海、矢田亜希子、原田知世、堤真一、SABU監督が登場した。

  • 左からSABU監督、原田知世、北村匠海、松井愛莉、中川大志、石井杏奈、井之脇海、矢田亜希子、堤真一

    左からSABU監督、原田知世、北村匠海、松井愛莉、中川大志、石井杏奈、井之脇海、矢田亜希子、堤真一

同作は、竹宮ゆゆこの同名小説をSABU監督が実写化。大学受験を控えた普通の高校3年生で、人よりも正義感が強い濱田清澄(中川)は、学年一の嫌われ者・高校1年生の蔵本玻璃(石井)がいじめを受けている現場をたまたま目撃し、その正義感の強さから彼女を助ける。それがきっかけで、いじめ問題から玻璃を救おうと試み、次第に玻璃との心の距離も縮まっていく。

中川と石井のW主演による同作はすでに2年前に完成していたが、新型コロナウイルス感染拡大のため公開が延期となり、4月9日にようやく上映される。中川は石井について「杏奈ちゃんとはもう3回目くらいの共演で、中学生の時から一緒にお仕事をしていまして、どんな女の子を作り上げるんだろうなと楽しみにしてたんですけど、初日のシーンを見たときに、自分に来るものがあった」と述懐する。「自分はここから玻璃のために強くならないといけないんだなと思わされましたし、杏奈ちゃんの作品への覚悟を感じたのをすごく覚えてます」と明かし、石井も「やってる当時は楽しくて、私自身も救われるところがあったので、大変なことさえも青春だったなと思えるような期間でした」と振り返った。

北村は「僕は参加日数は1日だけだったんですけど、小学校の頃からずっと事務所の仲間として一緒にいた大志くんと、10代の時共演して以来の杏奈ちゃんの現場に参加して、当時20歳だった2人のキラキラ感を思い出します」としみじみ。完成した作品についても「3回くらい見たんですよ、好きで。すごくいい作品だったので、撮影で感じた現場の空気がそのまま映画に表れていたと思いました」と絶賛した。

この言葉を受けて、中川も「同じ事務所で小学生の時から一緒にレッスン受けてきたりしてきた中で、ちゃんと一緒の作品で共演することがなかったので、主演でやらせてもらう作品に匠海が出てくれたのはすごく嬉しかったです」と感慨深い様子。原田についても「小学校6年生の時にお母さん役をやっていただいて以来で、幸せでした」と、久々の共演を喜んでいた。