タレントのみのもんたが、あす28日に放送される読売テレビのバラエティ番組『朝からみのもんた』(毎週日曜6:30~ ※関西ローカル)で、故・渡哲也さんとの思い出を語る。

  • みのもんた=読売テレビ提供

みのは、渡さんから送られてきたファックスの束を披露。「もうね『ファックス友達』って自分で書いて送るぐらい。『ファックス兄弟』とかね。必ず渡さんって、自分で電話かけてこないでファックスで送ってくれるの」と、すべて直筆で送られてくるという。

その内容を見ると、みのは渡さんにゴルフの誘いをしては断られるばかりだったようで、「僕のゴルフの師匠ですよ。僕がね、いろんな番組に出たりなんかするとね、必ずそれをね、よく時間があるなっていうぐらい観てくれててね。特に昼間の番組なんかよく観てくれてた。僕が初めてドラマなんかに出たときもね、逐一あの時のセリフはこうだけどこうだぜとかね、ちゃんとコーチしてくれるの」とうれしそうに振り返る。

そんな渡さんとの出会いは、とある飲みの席。「その時にね、飲んでる途中でね、グラスを落としてね、渡さん手を切ったんですよ、指の。お店もびっくりしてね、深い傷じゃなかったけど一応血がにじんだりとかあったけど、それでハンカチでこう拭いてね、その辺から『もう一軒飲み直しに行くか』。たくさんいたんだけど2人でそこ出て、それから」と、きっかけを明かす。

そして、また近いうちに2人で飲もうという話になったのだが、それをてっきり社交辞令だと思っていたみの。すると、後日「ファックスで『いついつ空いてるけど、みのさんはどうですか?』。おいおいおいお世辞で言ったんじゃないの? そういう人、実のある人」といい、こうして渡さんと再び飲みに行くことになったそうだ。

「冗談の言えない人」と渡さんの人柄を偲ぶみの。「渡さんといえば歌が好きだけどね、一番好きなのは童謡。何十曲って童謡歌い出したら止まらないから。なんでも童謡だったら全部。ほとんど知ってるぐらい。これはすごい特技だよ。これはみんな知らないと思うけど。芸能界の人間としての付き合いじゃなかったから。そういう人と人との付き合い」と目を細める。

そんな実直で真摯(しんし)で純粋な性格が伝わってくる文字で書かれた、渡さんの肉筆ファックス。「だから僕も旅立つときは、その手紙、持って行こうと思って。ほんと兄貴みたいなものだったね」と話し、みのにとってかけがえのない宝物のようだ。