フジテレビとヨーロッパ最大の公共放送局・ドイツZDF社の子会社であるZDFエンタープライズ社が共同出資製作する連続ドラマ『THE WINDOW』(全10話)に、アジアから2人のキャストが参加することが決定した。

  • 中優理々

英サッカーリーグを舞台に、その裏で動く巨額のマネーをめぐり繰り広げられる企み、裏切り、愛情を描くスリラーサスペンスの同ドラマ。ここに、日本人女優の中優理々(なか・ゆりり)と韓国人俳優のユ・テオの2人が出演する。

中が演じるのは、エージェント会社のアシスタント、ノリコ・アサリ。作品にユーモアを加える重要な役どころで、主人公兄弟の友人でもある彼女の存在が、シリアスなサスペンスに良いゆるみを与えている。

ユ・テオ

一方のユ・テオが演じるのは、サッカークラブオーナー家の若き御曹司、チョ・ジェイヨン。ヨーロッパを中心とした英サッカーリーグの世界で思うようにいかず、次第に精神に問題を抱えていくジェイヨンはクライマックスの鍵も握っていく。

脚本家のジェームス・ペイン氏は、中について、「ノリコはチャーミングさとひょうきんさ、そしていたずらっぽさが必要な役どころ。彼女(中)のオーディションテープを見た瞬間、彼女だ! 彼女にしよう!と言ったんだ。彼女が参加してくれたことをとても感謝しているし幸運なことだと思っている」とコメント。監督のエイドリアン・シャーゴールド氏は「彼女は素晴らしい。彼女はチャーミングでありながら、ちょっと的外れなことをタイミングよく言うことができ、それがいつも面白い」と評価している

東京都出身の中は、19歳で単身ロンドンへ渡り、名門Rose Bruford Collageで演劇を学び、現在はロンドンを拠点に女優として活躍。映画『キングスマン ゴールデン・サークル』(17年、イギリス/アメリカ)、『JUKAI 樹海』(16年、アメリカ)、『RONIN』(13年、アメリカ)などに出演し、昨年はNETFLIX/BBCの共同制作ドラマ『GiriHaji』に出演して大ヒットした。

中は「最初にこのお話をいただいたとき、台本にも役柄にも引き込まれましたが何よりフジテレビがヨーロッパと初めて行う共同制作作品ということで純粋に心から楽しみで、絶対に参加したいと思いました。今回参加できて本当にうれしいですし、このようなプロジェクトがどんどん後に続くといいと思います。世界中の皆さんにこのドラマをお届けできることを心から楽しみにしています」とコメント。

フジテレビ コンテンツ事業室の秋元優里プロデューサーは「お2人の作品における存在感は、ヨーロッパと日本の共同制作を体現しており、このプロジェクトの持つユニークさを際立たせています。莫大な契約金をめぐる裏切り、家族の価値、そしてロマンス。フジテレビが、世界70カ国のスタッフ・キャストと織りなすグローバル群像劇はいよいよ完成間近です。スポーツ界における男性優位や女性蔑視を欧州の女性たちが見事にはねのけ、世界にインパクトを与える展開にも、ぜひご注目ください!」と話した。

(C)ZDF Enterprises, Fuji Television, Boogie Entertainment