アバストはこのほど、オンライン上の性的脅迫「セクストーション」の詐欺メールを2021年1月だけで世界で50万件以上、日本では約2万件阻止したと発表した。
セクストーションとは、「性的な写真・メッセージ・動画などを入手しているため、身代金を支払わなければ公開する」といった内容のメールが送られる、オンライン上での脅迫行為。
同社によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で急増したWeb会議サービスを悪用し、被害者のデバイスやカメラにアクセスしたように見せかける手口が最も多く確認されているという。
この手法の特徴は、自分のメールアドレスから自分にメールが送信されているように見える点。しかし、表示される送信者名だけが偽装されており、隠れている部分をクリックすると、実際の送信者のメールアドレスが表示される仕組みになっている。
アバスト脅威研究所は、セクストーション詐欺と思われるメールを受信した際は、慌てずにメールを無視するよう注意を呼び掛けている。