老後貧乏を確信しても、あきらめてはいけません。年金保険料を10年払っていなくても年金をもらえる方法があります。まずはあなたの年金の確認を行いましょう。

◆年金の空白期間があってもらえないかも? それでも「年金」にはこだわりましょう
年金が足りなくて「老後貧乏」を確信しても、やはり「年金」を受給することにはこだわりましょう。どんなに長生きしても終身にわたり給付が受けられる制度なのですから。

年金を過去に払っていなくて年金をもらえないと思っている人はまず、自分の年金記録を再度確認してみましょう。平成29年8月から「10年の年金期間」があれば、老齢年金が受けられるようになりました。「年金はもらえない」と思い込んでいる方が、実は年金受給権を持っていて、「過去数年分の年金が支給された」というのは意外とある話なのです。

結婚・離婚で名字が変わっていたり、引っ越しを多くしていたり、会社を替わっていたりすると未統合の年金記録が出てくることがあります。また20歳以後に外国に住んでいたり、学生だったり、昭和61年3月以前に会社員の配偶者だったり、退職する時に一時金を受けていたりすると、年金保険料を払っていなくても期間だけを「年金期間」とみなす「合算対象期間」があります。

また生活保護の生活扶助を受けていた期間や2級以上の障害年金を受けていた期間は「法定免除」に該当するので、後でさかのぼって「免除期間」として年金期間に入れられるのです。

以前住んでいたところの住所や以前勤務していた会社名、配偶者(元配偶者含む)の名前と誕生日、本籍、保険料を払っていなかった時期の生活など、わかる限りのことをノートに書きだし、年金事務所でご自分の年金記録を確認してみましょう。

◆「やっぱり年金もらえない」なら、どうする?
「年金記録は洗いざらい調べた、やっぱり年金期間10年には足りない」という方もまだあきらめないで下さい。10年にする方法を考えましょう。年金保険料は過去2年間なら、後でも納めることができますよ。

60歳から65歳までなら、国民年金に任意加入して480カ月になるまで年金保険料を支払うことができます。また65歳になったときに年金期間が10年未満で老齢年金をもらえない方は、70歳に満たなければ、国民年金に特例任意加入して120カ月になるまで年金保険料を支払えます。

70歳以降も10年の年金期間がなくて老齢年金をもらえない場合は、会社勤めをして厚生年金に「高齢任意加入」する手があります。ただし、事業主から同意を得られない場合、厚生年金保険料は全額自己負担になります。

◆年金では足りないと思う人の積み立ての方法とは
年金が少ないと感じる人には、別の手立てで老後資金の積み立てを考えましょう。

自分年金としての老後資金といえば、思い浮かぶのは「iDeCo」かもしれません。iDeCoの掛金は、国民年金保険料(令和2年度価額:月額1万6540円)の上乗せとして月5000円以上から支払えます。掛金分全額控除の「節税効果」などもあります。

預貯金が高金利なら、積み立て貯金などをおすすめするのですが、預貯金は非常に低金利です。50代以上など年齢が比較的高い場合に、年金をもらう65歳くらいまでに、老後資金を貯めるには時間がかかりすぎるのです。

老後資金の作り方として、筆者がお勧めするのは、少額から始められる「つみたてNISA」です。ネット証券であれば月100円から積み立てられます。年齢もいくつから始めても大丈夫。つみたてNISAで扱う金融商品は元本保証ではありませんが、金融庁で選び抜いた良質な投資信託が多いのです。利益が出たときに売るのも、積み立て金額の変更も簡単です。気軽につみたてNISAを始めてみてはいかがでしょうか?

文=拝野 洋子(マネーガイド)