ATLANTA, GA - APRIL 4: Yu Darvish #11 of the Chicago Cubs looks back as he is pulled from the game in the fifth inning of an MLB game against the Atlanta Braves at SunTrust Park on April 4, 2018 in Atlanta, Georgia. (Photo by Todd Kirkland/Getty Images)

 ストーブリーグも佳境を迎えているメジャーリーグ。年々選手の市場価格が高騰し、近年では北米スポーツ史上最高契約の更新が相次いだ。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて状況は一転。2020年シーズンは、60試合制となったことで、選手の年俸は本来の約37%となり、平均年俸も2019年の437万5000ドルから117万7000ドルに激減した。
 


 
 この事態は、日本人選手にとっても例外ではない。今オフは菅野智之投手がメジャーリーグ挑戦を表明するも、条件面が折り合わず日本球界残留を決意。7年間メジャーの第一線でプレーした田中将大投手も帰国を決めるなど、日本人選手にとっても、高額契約を結ぶことが困難な状況となっているようだ。
 
 これから、歴代日本人メジャーリーガーの最高年俸ランキングを紹介していく。時代によって1ドルの価値が変化する様や、日米の年俸格差、そして成功した選手の存在が後続の選手らの契約に与える影響を感じることができるかもしれない。
(※年俸は2019年シーズンまでのデータを使用、『BASEBALL REFERENCE』を参照。1ドル105円で統一した。)
 







5位 福留孝介

  
最高年俸:1450万ドル(約15億2300万円)
対象年度:2011年(シカゴ・カブス、クリーブランド・インディアンス所属)
 
 2007年オフにシカゴ・カブスと4年総額4800万ドルで契約した福留孝介。1年目の08年はオールスターゲームにも選出されるなど存在感を放ったが、終盤以降は調子を崩して途中出場の機会も増加した。同年は150試合に出場するも、打率.257、10本塁打の成績に終わった。
 
 09年以降もコンスタントに出場機会を得たものの、打撃では好不調の波が激しく、やや物足りない成績に。11年シーズン途中にクリーブランド・インディアンスへトレード移籍となった。
 
 オフにはシカゴ・ホワイトソックスと契約するも、けがの影響もあってシーズン途中に自由契約。直後にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結んだが、メジャー昇格はならなかった。




4位 黒田博樹

  
最高年俸:1600万ドル(約16億8000万円)
対象年度:2014年(ニューヨーク・ヤンキース所属)
 
 2007年オフにロサンゼルス・ドジャースと3年契約を結んだ黒田博樹。1年目の08年から先発ローテーションの一角として活躍し、10年には11勝を挙げて再契約を交わした。11年には32試合(202回)を投じて負け越したものの13勝、防御率3.07をマーク。翌12年からはドジャースと戦うことの少ないアメリカン・リーグでのプレーを希望し、ニューヨーク・ヤンキースに移籍した。
 
 ヤンキースでは単年契約の更新を続け、ドジャース時代を含め5年連続2桁勝利をマーク。在籍最終年となった14年は32試合(199回)を投げ、11勝9敗と変わらぬ存在感を放った。
 
 オフには自身最高年俸の1600万ドルを上回るオファーも受けたが、日本球界の古巣・広島東洋カープ復帰を決断。メジャーでは7年間で通算79勝79敗、防御率3.45の数字を残した。




3位 イチロー

  
最高年俸:1800万ドル(約18億9000万円)
対象年度:2009〜11年(シアトル・マリナーズ所属)
 
 2000年オフにシアトル・マリナーズと3年契約を結んだイチローは、1年目の01年から不動のリードオフマンとして打率.350、242安打、56盗塁をマーク。首位打者、最多安打、盗塁王、新人王、さらにはシーズンMVPなど数々のタイトルを受賞する衝撃デビューを飾った。
 
 以降もチームに欠かせない存在として03年オフには4年契約に合意すると、04年には262安打を放ってシーズン最多安打記録を樹立。打率.370で2度目の首位打者を受賞するなど驚異的な成績を残し続け、07年オフに5年総額9000万ドルで2度目の契約延長を決めた。
 
 しかし10年連続で打率3割、200安打、ゴールデングラブ賞受賞が途切れた11年を境に成績は下降気味に。12年途中にはヤンキースへトレード移籍。15年からはマイアミ・マーリンズ、18年には古巣・マリナーズに復帰し、19年に東京ドームで行われた開幕シリーズを最後に華々しい現役生活に終止符を打った。MLB通算成績は2653試合出場、打率.311、3089安打、117本塁打、780打点、509盗塁、OPS.757となった。




2位 田中将大

  
最高年俸:2200万ドル(約23億1000万円)
対象年度:2014〜19年(ニューヨーク・ヤンキース所属)
 
 2013年オフにヤンキースと7年総額1億5500万ドルの超大型契約を結んだ田中将大。1年目の14年から13勝を挙げると、以降も先発陣の核を担った。
 
 15年から17年までは3年連続開幕投手に任命。特に16年にはキャリアハイの14勝、防御率3.07で最優秀防御率のタイトルにも肉薄した。
 
 60試合制となった20年こそ3勝となったが、19年まで6年連続2桁勝利をマーク。7年間で通算78勝46敗と32個の貯金を作り、21年は日本球界の古巣・東北楽天ゴールデンイーグルスへ8年ぶりに復帰する。




1位 ダルビッシュ有

 
最高年俸:2500万ドル(約26億2500万円)
対象年度:2018年(シカゴ・カブス所属)
 
 2011年オフにテキサス・レンジャーズと6年契約を結んだダルビッシュ有。1年目の12年から16勝を挙げ、新人王投票でも3位に入った。翌13年には13勝、277奪三振、防御率2.83をマークして最多奪三振のタイトルを受賞。17年シーズン途中にロサンゼルス・ドジャースへトレード移籍するまでの間に計52勝を挙げた。
 
 同年オフにカブスと6年総額1億2600万ドルの超大型契約で合意。2年間はやや成績が低迷していたが、60試合制となった20年はシーズンを通して圧巻の投球を披露した。最終的に8勝、93奪三振、防御率2.01をマーク。サイ・ヤング賞争いでは惜しくも2位となったが、最多勝のタイトルを受賞した。
 
 オフにはサンディエゴ・パドレスへの電撃トレードが成立。若手選手の多い中、20年はポストシーズンで王者・ドジャースを苦しめるなど快進撃を見せたチームで、経験豊富なエースとして大きな期待がかかっている。