京浜急行電鉄は27日、平日朝に三浦海岸駅から品川駅まで運転される「モーニング・ウィング3号」に1000形の新造車両を使用し、5月6日から同列車を12両編成で運転すると発表した。これにより、座席数が128席拡充される。

  • 5月6日から「モーニング・ウィング3号」で使用する予定の1000形新造車両(最終製作中、2021年1月)

座席指定列車「モーニング・ウィング号」は平日朝に上り3本が設定され、途中の上大岡駅から品川駅までノンストップで走行。現在は3本とも8両編成での運行だが、「多くのお客さまに大変ご好評をいただいている」とのことで、5月6日から「モーニング・ウィング3号」(三浦海岸駅6時9分発・品川駅7時28分着)を12両編成化することになった。

「モーニング・ウィング3号」に使用される1000形新造車両は、4両編成を2本(計8両)導入する予定。ロングシートからクロスシートへ切替可能な自動回転式座席を採用し、1人あたりの座席幅は460mmで、2100形と比べて10mm拡幅される。全座席にコンセントを備え、2号車にバリアフリー対応の洋式トイレ、3号車に男性用トイレを設置している。

  • 1000形新造車両のクロスシート(最終製作中、2020年12月)

  • バリアフリー対応トイレ(最終製作中、2021年1月)

5月6日以降、「モーニング・ウィング3号」はトイレ付きの1000形新造車両4両編成で三浦海岸駅を発車。金沢文庫駅で8両編成を増結し、12両編成となって品川駅まで走行する。金沢文庫~品川間での座席数は現行の539席から128席増え、667席に。なお、12両編成化にともない各乗車駅(三浦海岸駅、横須賀中央駅、金沢文庫駅、上大岡駅)の乗降口が変更されるため、利用前に「座席指定ウィングサービス」のページ(3月中旬頃に更新予定)を確認するよう呼びかけている。