今年の節分はいつ?

2022年の節分は2月3日。2021年は2月2日だったので前に戻ったという感覚ではないでしょうか。2021年は37年ぶりに日付が変わった形でした。2022年2月3日は木曜日ですが、2025年は再度2月2日が節分の日になります。予定を考えている方はご注意ください。

良い方角は?

2022年の恵方は「北北西」です。

「恵方」とは、陰陽道でその年の干支に基づいて歳徳神(としとくじん)がいる方向を吉の方向として定めたものをいいます。歳徳神はその年の福徳(金運や幸せ)を司る神様で年神様、正月様などとも呼ばれています。歳徳神のいる方向に向かって事を行うことが吉とされてきたので、その方向を向いて食べる太巻き寿司を「恵方巻」と呼ぶようになったといいます。 (引用:節分で「恵方巻」を食べる日っていつからあった?)

過去と未来の節分の日

・2019年2月3日(日)
・2020年2月3日(月)
・2021年2月2日(火)
・2022年2月3日(木)
・2023年2月3日(金)
・2024年2月3日(土)
・2025年2月2日(日)
・2026年2月3日(火)

  • 節分 とは

    節分の意味や由来とは?豆をまく理由も解説

節分とは何か

そもそも「節分」とは、「鬼を追い払って新年を迎える、立春の前日の行事」のことです。現代では国立天文台の観測で「太陽黄経が315度になった瞬間が属する日」が立春になります。なので、立春によって節分も変動します。

節分の由来

さて、節分ですが「季節を分ける」ことも意味しています。昔は季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると信じられていたため、それを追い払うための悪霊ばらい行事が行われました。平安時代には、「鬼遣(おにやらい)」「追儺(ついな)」という宮廷の年越し行事が行われ、殿上人が桃の弓、葦の矢を持ち、鬼に扮した家来たちを追いかけて逃走させるというものでしたが、宮中では廃れていき各地の寺社が形を変えつつ受け継ぎました。

その後、庶民にも広まり、節分の日の夕暮れ、柊(ヒイラギ)の枝に鰯の頭を刺したもの(柊鰯)を戸口に立てておいたり、寺社で豆撒きをしたりするようになったそうです。季節の分かれ目である節分の中でも、立春の前日に行われるのは、まだ寒さが続き、季節の変わり目には体調を崩しやすいので風邪をひきやすく、それがもとで大病になることもあり、昔の人はそんな病魔を「鬼」になぞらえたのでしょう。

節分に豆をまく意味や理由とは?

節分に豆をまくのは「鬼を打ち払う」意味と、「豆を投げ与えて恵み、静まってもらう」という2つの意味があります。だから「福は内」では室内にも向かって投げ、拾って食べると言う習慣になりました。自分の年齢にプラス1個した数を食べることで、無病息災になるともいわれています。また豆は「魔を滅する=マメ」に通じ、語呂がいいからという説や、中国の医書に「豆は鬼毒を消して痛みを止める」となるからなど、諸説あります。

節分における地域差

  • 節分 食べ物 行事食

    節分の日に食べたほうが良いものとは? 地域ごとの事例も紹介

落花生を使う地域がある

豆まきに使う豆はなんでしょう?多くはお祓いを行った炒った大豆です。旧年の厄災を負って払い捨てられるものなので、その豆から芽が出ないように炒り豆を使います。

北海道、東北、九州の一部では大豆ではなく落花生をまきます。これが広まったのは昭和30年代から40年代ごろで、雪の中にまいたときに拾いやすく、拾って食べるのに衛生的だからという合理的な理由だとか。寒さに負けないようにカロリーの高い落花生を食べるという説もあります。

九州の宮崎や鹿児島でも落花生をまくそうです。雪は降らないし、寒さも北国ほどではないのになぜ落花生なのかというと、特産品だからのようです。

年越しそばを食べる地域

二十四節気の「節分は大晦日」という考え方から、京都の吉田神社では節分・追儺式で年越しそばを食べます。その他、長野県や島根県出雲地方でも節分に、そばを食べる習慣が残っています。

西日本では、柊鰯の習慣で鰯の頭は玄関に飾り、鰯を焼く煙と匂いを鬼が嫌うという言い伝えから身の部分は焼いて食べます。

そのほか、山口県では大きなものを食べると縁起が良いということからクジラを、四国では体の毒素を出すためにこんにゃくを、また、関東の一部ではけんちん汁を食べる習慣にあるそうです。

節分には縁起の良いものを食べる

節分は、体調を崩しやすい季節の変わり目に、病魔=鬼を払う行事です。昔から縁起が良いとされており、かつ栄養豊富で体を温めるものが各地方で食べられていることがわかりました。節分は昔から意味のあるイベントだったのですね。恵方巻もいいですが、大豆や鰯を食べて無病息災な体を手に入れてはいかがでしょう。