ちょっとした生活をワンランク上にしてくれる「ビュリー」の魅力

オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーは1803年創業の総合美容専門店。19世紀に築き上げた美容と香水のその技を現代の技術でより洗練され自然由来原料を使用し肌をケアしながら芳醇で格調高い香りをもつ。前回はカフェを併設するマレ地区のブティックを訪れた。パリにある3店舗のうちひとつはボンマルシェ百貨店の店舗。そして今回お邪魔したのは1号店となった、パリ3区にあるボナパルト店である。

ルーブル美術館とセーヌ川を挟んだ位置にある。この周辺は美術学校などがありギャラリーが連なる通り。大通りからちょっと路地に入ったような雰囲気のある通りにそれはある。マレ店とは違いこじんまりとしている。そこでまず待ち受けてくれていたのはカリグラフィーのマスター、ブルノ氏だった。ブルノ氏がビュリーのスタッフにその業を伝えている。今回そのマスターがデモンストレーションを見せてくれた。Octaneと書いていただきながらお話しを伺うと、このビュリーだけでなくカリグラフィーを教えているという。生徒の中には多くの日本人もいるという。日本では今でも学校で書道を習うが、フランスでは1960年代にはカリグラフィーを学校でなることはなくなったという。

【極上空間とワンランク上のアイテム】(写真19点)

そういえば、オーリンズ・フランスからパーツが届いたときにその送り状は手書きのカリグラフィーだった。それを受け取ったときはオーダした商品が届いた喜び以上にうれしい。このカリグラフィーがビュリーを更にユニークなブランドとしているのは、疑いようのない事実だ。ちなみに、通販でオーダしてそれが届くとやはりその梱包にも気を遣っており、箱を開けてお目当ての商品にたどり着くまでも楽しませてくれる梱包になっている。その製品だけでなくとにかく酔わせてくれるのだ。
 
そうこうしているうちに、ビュリーのオーナであるマダム・ヴィクトワール・ドゥ・タイヤックが赤い自転車でお出ましだ。ご主人のムッシュ・ラムダン・トゥアミのふたりがこのビュリーのオーナーだ。このコロナ禍で来客は減ってしまっている。それでもアジアはネット通販が好調で12月の売り上げは記録を更新しているという。アジアとヨーロッパの違いが見られた。どちらにしてもマダム・ドゥ・タイヤックはブティックが好きだという。
 
アジアとの違いといえばまだまだアジアでは女性の顧客がメインだが、特にパリでは男性の固定客も多くそのため男性用の製品にも力を入れている。ひげそりに関してはビュリーの顧客に自信を持って勧めることの出来るクオリティを持つドイツ製のカミソリをラインナップに加えられたことを悦んでいる。男性用というわけではないがデンタルフロスも新しく加わったひとつで、何よりパッケージのラベルに満足のいくエンボス加工が出来る。それと、歯ブラシも人気アイテムである。アセテートのグリップ部分にはイニシャルなども入れることが可能。10種類以上のバリエーションを持つ歯ブラシから選ぶことが出来る。毎日行う歯磨きという行為までエレガントな時間にしてしまうのがビュリーならでは。
 
フランスの培ってきた香水文化を、最新の技術で格調高い香りと肌にいいアルコールを使わない素材などビュリーの香水。それにはマダム・ドゥ・タイヤックの自然と美容への造詣の深さとこだわりからだ。それを書き記した書籍”ATLAS de La Beauté au Naturel”はすでに数カ国語で出版されこの4月には日本語版も出版が決まっているとのこと。

コロナ禍で家にいる時間が増えた今、ちょっとした生活をワンランク上の極上なものにするひとつの提案としてビュリーがあるという考えもいい。香りから五感に豊かさを訴えてくる。ヨーロッパの伝統と文化を手軽に自宅に、そして愛車に忍ばせることが出来るのだから。