車好きなら知っておきたい!フェラーリの最新モデルに見るデザインの個性

フェラーリのデザイン部門を統括するフラビオ・マンツィオーニ氏は、これまでにF12ベルリネッタや、ラ・フェラーリ、SF90ストラダーレ、ローマといったモデルのデザインをリードしてきた。そんな彼がペンを走らせた最新モデルがポルトフィーノMである。

Modificana(パワーアップを図ったモディファイの意)を冠するこのモデルは、再設計されたパワートレイン、真新しい8速ギア・ボックス、Raceモードを含む5ポジションのマネッティーノを備え、真のGTのパフォーマンスに、ドライビング・プレジャー、敏捷性、日常的に活躍する卓越した汎用性を兼ね備える、まったく前例のないモデルとなっている。フェラーリのラインナップの中では特別な位置を占める1台だ。

マンツィオーニ氏率いるデザインチームは、このモデルが達成した大幅な技術的進化を具現化するようにデザインを描いた。それを象徴するようなものが、フロントエンドの新デザインだろう。特にバンパーは、さらにスポーティーでアグレッシブになった。インテリアもエクステリアも、表現と目的が調和し、ときにシャープに、ときにソフトに、いっそう流れるようなフォルムとなっている。マンツィオーニ氏自身が語る、このユニークな最新モデルに込めた想いを覗いてみよう。

【画像で見るデザインの個性】


◇2つの魂を融合
ボディと調和したリトラクタブル・ハードトップ。ルーフが開いていれば、スパイダーのようなルックスだが、ひとたびルーフを閉じると、この車は正真正銘の美しいクーペに姿をかえる。

「先代モデルのカリフォルニアとつながりがあることは明白ですが、この車には他のGTモデルと一線を画す独自のアイデンティティーがあります。それは、スポーティーさとエレガンスが見事に融合していることです」


◇全体のデザインに特別なバランスを
長いボンネットと、リヤホイール上に「腰かける」ような後方に配置されたキャビンを備えている点がパワフルな8気筒エンジンをフロントに搭載している証だ。これは歴史的に見て、フェラーリのGTモデルに共通する大きな特徴である。

「フロントフェンダーはリヤフェンダーに向かって伸びやかなラインを生み出している一方、リヤフェンダーはより頑強でコンパクトな力強さを醸し出しています。これは、全体のデザインに特別なバランスをもたらします」


◇洗練されたデザインを完成させるもの
この車のデザイン言語に注目してみると、スポーティーさとエレガンスを融合させていることがわかる。ボディの表面にある凹凸の連続した交差は、フェラーリのDNAをしっかりと受け継いでいることの証でもある。精緻なラインを創出するこうした特徴は、車の個性を明確する。

「この車のフロントエンドは、ユニークなL字型ヘッドランプによってすぐに識別することができます。ヘッドランプにはエアロダイナミクス機能が初めて備わることとなり、2つのベントがエアカーテンとして機能します。この非常に精密なソリューションが、車のデザインをさらにシンプルで洗練されたものにしています」


◇ユニークさを仕上げる要素
車のリヤは、フェラーリ特有の「truncated Kamm tail(後部切り落とし型カムテール)」というコンセプトにインスパイアされており、表面積を抑えるように設計されたリヤパネルが特徴となっている。テールランプユニットはここに収められる。

「新しいエグゾーストシステムを採用したことと、エアロダイナミクスにさらなる磨きを掛けたことで、ディフューザーのための新しいコンセプトを考案すべく取り組みました。その結果、軽さと技術力をいちだんとアピールすることができる、カーボンファイバー製のディフューザーを装備するにいたったのです」

「一言でいうならば、これらのエレメントは”M”のデザインを特徴づけるものであって、スポーティーさとエレガンスを完璧に融合させた車です。まさに、こうしたエレメントが備わることで、このモデルはフェラーリのラインナップの中でもユニークな1台となっているのです」


実際にマンツィオーニ氏がインタビューに答えている動画はこちらよりご覧いただける。