ヤマハは1月25日、小規模および中規模企業(Small and Medium Business、以下SMB)向けにセキュリティ機能を1台で提供する、UTM(Unified Threat Management、統合脅威管理)アプライアンス「UTX100」「UTX200」を2021年3月に発売すると発表した。価格はオープン。

  • 「UTX100」

  • 「UTX200」

今回発売する「UTX100」「UTX200」は、Check Point Software Technologiesとの協業により、ファイアウォール機能に加え、アプリケーションコントロール、URLフィルタリング、侵入防止(IPS)、アンチウイルス、アンチボット、アンチスパム機能を搭載する。

  • アプリケーションコントロール、URLフィルタリング、侵入防止(IPS)、アンチウイルス、アンチボット、アンチスパム機能を搭載」

両アプライアンスをヤマハルーターの配下に設置することで、ルーターのLANマップからネットワークとセキュリティの両方を一元管理することができる「ブリッジモード」と、ルーター機能、セキュリティ機能を1台で実現し、ヤマハルーターとVPNの相互接続が可能な「ルーターモード」の2つのモードで利用できる。

  • 2つのモードで利用できる

ブリッジモードではL2MSスレーブ機能に対応し、ヤマハルーターのLANマップによる機器管理が可能。L2MSマスターであるヤマハルーターは、配下に設置された「UTX100」「UTX200」を自動で検出・管理する。また、「UTX100」「UTX200」で検出したネットワークのセキュリティーインシデントを、ヤマハルーターのダッシュボード上で確認することも可能。

  • ルーターのGUIからネットワークとセキュリティを一元管理

さらに、Check Point社が提供しているモバイル向けアプリケーション「WatchTower」(iOS/Android)により、遠隔地から「UTX100」「UTX200」を管理できる。

ルーターモードでは、ヤマハルーター、ヤマハVPNクライアント「YMS-VPN8」とVPN接続することが可能で、リモートワークなど外部からオフィスネットワークに接続する際には、「UTX100」「UTX200」のセキュリティ機能を介して外部からインターネットアクセスすることができる。また、Check Point社が提供しているリモート・アクセス・クライアント(Windows/macOS/iOS/Android/Linux)も利用可能。

  • ルーターモード

「UTX100」「UTX200」では、「セキュリティーライセンス」へ加入することで(初年度分は付属)、専用サポート窓口「UTXサポートサービス」が利用でき、ログ確認や設定の変更など、サポートセンターから遠隔操作により管理することが可能。

  • 、専用サポート窓口を設置

UTX100は、LANが5ポート(L2スイッチ)、WANが1ポート、VPNスループットが970Mbps、FWスループットが2.0Gbpsで、外形寸法が210(W)×40(H)×160(D)mm。

UTX200は、LANが8ポート(L2スイッチ)、WANが1ポート、DMZが1ポート(SFPポートとのコンボ)、VPNスループットが1,950Mbps、FWスループットが6.4Gbpsで、外形寸法が210(W)×45(H)×178(D)mm。