アコーディオニスト・作曲家coba、フォークダンスに恨み節!? 「円の真ん中でずっと“アコーディオン係”…」
TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。1月18日(月)のお客様は、演出家でタレントのテリー伊藤さんとアコーディオニスト・作曲家のcobaさん。その昔、cobaさんは“アコーディオン界のイチロー”だった!?
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(左から)テリー伊藤さん、cobaさん



◆cobaイタリア留学でライバルたちを“ごぼう抜き”!?

coba:ヨーロッパにはすごい人がいるとか、いい学校があるとかいろいろ聞いていたので、高校を卒業して18歳のときにイタリアに留学しようって決めたんです。

イタリアにはクラシックアコーディオンというものやコンクールもありますし、それを目指して勉強している学生たちがたくさんいるんです。僕もベネチアの学校に初めて行って、勉強をしている10代の子どもたちのあまりのレベルのすごさに驚いて……。

バッハ、スカルラッティ、ダカン、チマローザ……いわゆるバロック音楽とか前衛的な曲をものすごい剣幕で弾いているんですよ。僕は18歳で、かたやスケール練習みたいなことをさせられて、「こんなにレベルが違うんだなぁ」と。だから1日12時間くらい練習して。どんどん、抜いていったんですよ。

テリー:抜いていきましたか! よくありますよね。箱根駅伝で5人抜き、10人抜きする外国人選手みたいですよね。ハハハ、面白いなぁ。

coba:もう本当に“ごぼう抜き”をしました。学校のなかでもどんどんみんなから注目されて、人気者になるっていうんですかね。「あの日本人、すごい」みたいな。

テリー:それで日本に戻ってきて。

coba:国際コンクールをいくつか受けて、幸運なことにずっと1位で。で、最後にその「世界アコーディオンコンクール」っていうのを狙うんですよね。その頃にはもう学校では1番の存在になっていました。

テリー:もう“アコーディオン界のイチロー”ですよね。僕だけじゃなくて、ほかの方も当然思っていたと思うんですけど、アコーディオンに関するイメージを変えたって思うんですよね。

coba:そうですか。

◆遠足でもアコーディオン係…フォークダンスに恨み節

テリー:今日はかっこいいアコーディオンを持ってきてくれたんですよね。

coba: 2台ありますから違いも楽しんでいただければと。(弾きながら)いわゆるこれが普通のアコーディオンなんですけど。

テリー:よくお遊戯……フォークダンスとかで馴染みがありますね。

coba:フォークダンス……これには僕、恨みがありましてね。僕はこれを弾かされて、円の真ん中でずっと“アコーディオン係”。遠足にもアコーディオンを持って行くんですよ。先生から前日に「お前わかってるよな。持ってこいよな」って言われて。朝自分だけアコーディオン抱えて……友達も何人か持ってくれましたけどね。

テリー:そうですよね(笑)。

coba:「アコーディオンってこういうものだ」っていう既成概念みたいなものがあって。そこに風穴を開けようって人が、それまではいなかったんだろうなと思います。それが新しいジャンルを作るってことですよね。

◆かっこいい曲を書けないと、その楽器のイメージは変わらない

テリー:cobaさんが昨年出されたアルバム「The Accordion」、これジャケットの写真もかっこいいじゃないですか。こういう感じの、今までのイメージと全然違う形でアコーディオンを浸透させていったわけで……アコーディオンをやる方がけっこう増えたんじゃないですか?

coba:お陰様で“ポストcoba”は増えましたね。若者で優秀な連中はいっぱいいる。でも、僕が先輩たちから学んだことの1つは、楽器のイメージを変えるのは単に優秀な演奏家だけじゃダメなんですよね。演奏がうまいだけでは楽器のイメージって変わらないんですよ。

例えば、バッハ。それからパガニーニ。あの人たちは例えばパガニーニはバイオリン、あとはショパンとかリストはピアノのイメージ、やっぱりあの人たちが変えましたよね。だけど残っているのは“曲”なんですよね。やっぱりかっこいい曲を書けないと、その楽器のイメージって変わらないと思っているんです。彼らはすごい演奏家でありながら、とんでもない作曲家なんですよね。

そこが、やっぱり問題で。なかなか次のヒット曲が生まれないっていうのが、今ちょっと残念な所ですね。「もっと頑張れ、若者」って。

今年、実はCDデビュー30周年の年で、普通なら30周年記念アルバムとかの流れになるでしょう。でもそういうのは嫌だから、今年新たなプロジェクトを立ち上げたんですよ。

テリー:おぉ! 教えてください。

coba:まず、ダンサー。それと、歌い手……17歳なんですけど。それと、僕とでユニットを作って、TikTokなどで配信していこうと。

テリー:あぁいいですね。ダンサーというのはどんな踊りになるんですか。

coba:ヒップホップとか、そういったダンサーですね。曲はTikTokですから、わずか7秒、8秒のメロディーで心を掴めるかどうかだと思うので。7~8秒が世界を変えるんです。僕は今までずっとCMの音楽も作らせていただいてきて。

で、15秒のなかで使える音って本当に限られているんですよ。どれだけ15秒のなかで人の心をパッと掴めるかという部分で、今までずっと勝負してきているので、「よし、この企画はまさに俺にうってつけな企画」だとちょっと思っています。

テリー:それは楽しみですね!

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来週の「TOKYO SPEAKEASY」のお客様は……
1月25日(月)鈴木おさむさん×柳澤健さん(作家)
1月26日(火)ずん・飯尾和樹さん×バッファロー吾郎Aさん
1月27日(水)宮沢和史さん×又吉直樹さん
1月28日(木)渡辺満里奈さん×岸田奈美さん(作家)
がご来店。一体どんな話が飛び出すのか……!? お楽しみに!

<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/speakeasy/