Microsoftは米国時間2021年1月21日、Visual Studio Code用拡張機能「Python」を更新した。公式ブログによれば、データビューアーを用いたデバッグの効率性向上や、Pylanceユーザー向けの環境変数サポートを含む13件の変更が加わっている。

まず、デバッグの効率性向上は本拡張機能とJupyter Notebook併用時、Pythonファイルのデバッガーとしてデータビューアーが加わったことを指す。事前にデータ分析ライブラリーであるPandasをインストールし、「F5」キーを押してPythonファイルを選択。後はデバッグビューを開く際に「View in Data Viewer」を選択すればよい。

  • データビューアー使用時のデバッグシーン(公式ブログより抜粋)

    データビューアー使用時のデバッグシーン(公式ブログより抜粋)

本バージョンのデータビューアーは2Dオブジェクトのサポートにとどまっているが、今後は多次元オブジェクトのサポートも予定している。MicrosoftのPython用言語サーバーであるPylanceが有効な環境で、外部モジュールをインポートする際は、.envファイルに環境変数PYTHONPATHでパスを指定するが、本バージョンではpython.analysis.extraPathsに含まれるパスも同時に読み込むことで、インポートに関わる問題を解決している。また、.envファイルの編集結果もリアルタイムに反映されるようになった。より詳細な変更点はChangelogを参照してほしい。