ヒュブナー(左、19番)とアミリ(右端)がピッチ上で口論 [写真]=Getty Images

 ドイツサッカー連盟(DFB)は21日、ウニオン・ベルリンのドイツ人DFフロリアン・ヒュブナーに対して2試合の出場停止処分を言い渡した。

 ヒュブナーは15日に行われたブンデスリーガ第16節のレヴァークーゼン戦で試合終盤に発生した小競り合いの際に、対戦相手のドイツ代表MFナディエム・アミリに対し、ルーツのアフガニスタンを侮辱するような人種差別的発言をした疑いがかけられていた。

 DFBは16日に調査を行うことを発表。その調査の結果、人種差別的発言の疑惑は立証されなかったようだ。21日の発表によると、ヒュブナーは調査委員会に対し、口論はアミリの挑発によって起こり、報じられている人種差別的な言葉とは違う発言をしたと証言したようだ。また、アミリも異なる言葉であった可能性を排除することができなかったという。

 だが、人種差別は証明されなかったものの、激しい口論を繰り広げたヒュブナーには「スポーツマンシップに反する行為をした」として、DFBから2試合の出場停止と罰金2万ユーロ(約250万円)の処分が科された。同選手はこの判決を受け入れたという。

 DFBスポーツ裁判所のハンス・E・ローレンツ裁判長は「人種的動機や差別的行為は証明されませんでした。スポーツ裁判所は、ヒュブナーとアミリが試合翌日にお互いに謝罪し、お互いの敬意を認めあったことも確認しています」とコメントした。

 ヒュブナーは同日にクラブ公式サイトを通じ、「この一件が迅速に決着したことを嬉しく思います。レヴァークーゼンの選手たちとの小競り合いに関わったことがそもそもの間違いでした。今後はさらに規律や自制心の維持に気をつけ、この一件を自分自身や今後のキャリアに役立てていきたいです」とコメント。処分については、「アミリとの口論における私の行為は正当に罰せられたと思います。私の行為は単にスポーツマンシップを欠き、口論に関わるべきではありませんでした」と述べた。

 なお、アミリは16日にクラブ公式サイトを通じて騒動に言及。「試合後、ロッカールームにいる僕を訪れ、ピッチ上で飛び交った不適切な言葉に対して『非常に申し訳なく思っている』と謝罪してくれた。彼はそれを強く示してくれた。だから、僕にとって、この話題はもう過去のものとなった」と謝罪を受け入れたことを明かしていた。