アマゾンジャパン、出品者発送の要件追加 7月から土日発送など求める

アマゾンジャパンは1月14日、出品者が発送する商品に「プライム」マークを付けることができるプログラム「マケプレプライム」に、追加の要件を加えると、出品者に通知した。新たな要件として、「土曜日と日曜日にも出荷する」「北海道・沖縄離島を除く全国をプライム対象地域に含める」ことなどを求めている。7月15日以降に新要件が適用される。
 
アマゾンジャパンでは、要件追加の目的として、「迅速かつ安定した配送サービスの提供」を挙げている。プライム会員には、「1日以内の配送」を求める人が多い。マケプレプライムの対象商品の「『一日以内に配送』を実現できていた割合」は、コロナ前でも26%以下にとどまっていたという。
 
アマゾンジャパンが1月14日に出品者に通知したメールでは、7月15日以降に追加する「マケプレプライム」の新要件として ①土曜日と日曜日にも出荷する ②「1日および2日以内」という、配送時間指標の目標値を達成する ③標準サイズの商品は全国(北海道、沖縄、離島を除く)をプライム対象地域に含める――の3つを挙げた。
 
②の「配送時間指標」とは、顧客に対して表示する「商品の配送可能な期間」のこと。顧客がショッピングカートボックスに商品を入れた状態で、顧客が商品詳細ページを見たときに、出品者の商品の配送予定日として「1日または2日以内」と表示されていた割合を計測するという。アマゾンは4月から、配送時間指標の目標を達成できているかどうかを、出品者自信が確認できる機能を拡充するとしている。
 
③の「プライム対象地域」については従来、商品を閲覧する顧客の居住地域などに合わせて、「プライム」マークを表示したりしなかったりすることができた。対象が全国になることで、一部の地域限定でプライムマークを付けていた出品者が、「マケプレプライム」を利用できなくなる可能性がある。


【専門家の声】〈アグザルファ 比良益章社長〉 FBA強化が目的か

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アマゾン出品者のコンサルティングを行うアグザルファの比良益章社長は、「マケプレプライム」の新要件の追加について、「アマゾンとしては、配送スピードにおける顧客満足度も重視している。マケプレプライムの要件を厳格化することで、FBA(アマゾンによる商品の配送代行サービス)をさらに強化したいのではないか」と話している。

今回の新要件で、「マケプレプライム」への参加が相当厳しくなり、要件を満たすことがかなり難しくなったといえる。発送元の地域によっては、そもそも配送時間指標の目標値を満たすことが難しいという出品者もいるだろう。

今後、「マケプレプライム」からFBAに切り替える出品者が増える可能性がある。一方で、FBAを利用できない冷凍品などの商品で「マケプレプライム」を利用している出品者もいる。出品者によっては、今回の厳しい「マケプレプライム」への参加要件を何としてでも満たす必要もありそうだ。