【2021年 年頭所感】日本電子商取引事業振興財団 曽根原千秀代表理事「激動の時代を飛躍の機に」

謹んで年頭のごあいさつを申し上げます。
 
昨年は、新型感染症の流行で国内外が未曾有の危機に直面し、多くの場面において新しい生活様式への移行が余儀なくされました。
 
世界が一日でも早く心安らぐ生活を取り戻せるよう心から願ってやみません。
 
EC業界を見ると、新型感染症の流行に翻弄(ほんろう)されながらも、販売手法、取り扱いアイテムだけでなく、新たな事業の立ち上げを考えるなど、売り手側の対応も大胆に変わっていく過渡期となる年でした。
 
従来あったリアルでの大きなつながりが分断された結果、より小さな個や密なつながりへと再構築され、ECもまた、さまざまな方向性や新たなあらゆる可能性につながったように思います。
 
テレワークによる働き方改革、携帯料金の改正や5Gの普及は、通勤や住まいの概念を変え、ひいては都市部への一極集中すらも変えようとしています。
 
そのことは、企業はもちろん、消費行動にも大きな影響を与えるものと思われます。個人売買の流通額も飛躍的に伸びる中、個人と企業の垣根すら混沌(こんとん)とした時代になりつつあります。
 
その一方、消費者に対するコンプライアンス、また、SDGsに代表されるような社会に対しての姿勢や責任は、企業にとって経費とともに年々重くなっていきます。
 
このような令和に始まる激動の時代において、われわれEC事業者は、プラットフォーマーたちの作る流れに追従することのみに専念していては、いずれ淘汰(とうた)されることは目に見えています。お客さまに誠実に向き合いながら、さらに、溢れ返る情報から自らに必要なものをつかみ取り、勇気を持ってダイナミックに展開していく力が、今後さらに求められるようになることと思います。
 
最後に、2021年が皆さまにとりまして、より一層の飛躍の年になりますように祈念して新年のごあいさつとさせていただきます。