富士通は1月18日、デジタルチャネルを利用して顧客行動のトラッキングおよび興味分野や度合いを可視化・分析できるサービス「FUJITSU Finplex 顧客エンゲージメント強化サービス eXgrow(Finplex eXgrow、フィンプレックス エックスグロウ)」を、主に金融機関に向けて提供開始した。価格は個別見積もりで、販売目標は2023年度末までに13億円としている。

  • 「FUJITSU Finplex 顧客エンゲージメント強化サービス eXgrow」の概要

新サービスは、金融機関の営業職員が顧客に対して、メールやショートメッセージサービス(SMS)、メッセージングアプリを通じて新商品やサービスのカタログなどのコンテンツを提供すると、そのコンテンツの閲覧の有無を可視化できるというもの。

  • PDFコンテンツ閲覧状況の再現

さらに、PDFコンテンツのスクロール軌跡、閲覧した箇所やピンチイン・ピンチアウト(縮小・拡大)した範囲もトラッキングし、それらの閲覧状況を基に顧客の興味分野や度合いを一目で把握できるヒートマップ形式で表示する。

これにより、営業職員は顧客が興味を持った分野を瞬時に把握できるため、非対面での営業活動が増える中でも、顧客のニーズとタイミングを的確にとらえて顧客エンゲージメントを強化し、効果的な営業活動やマーケティング活動が可能になるとしている。

なお同サービスは、米エルトロピーのメッセージングアプリとデータ分析を使用するデジタルマーケティングサービス「Eltropy(エルトロピー)」と、PDFコンテンツの操作ログの分析を行うスカイコムのソフトウェア「SkyPDF TrackingAPI」を組み込み、富士通がトータルで閲覧状況や分析結果を確認できるようサービス化したもの。