GNUは米国時間2021年1月14日、スクリーンエディターの「nano」をバージョン5.5に更新したこをメーリングリストで報告した。開発コード名「Rebecca」を持つバージョン5.5では、オプション「set minibar」有効時にタイトルバーの表示を抑制し、ディスプレイ下部に編集情報を表示する機能を搭載。オプション「set promptcolor」はプロンプトバーの配色を変更、検索結果をハイライト表示するオプション「set markmatch」を追加した。また、オプション「nowrap」を「breaklonglines」に改称している。

  • WSL 2上で動作するnano 5.5

    WSL 2上で動作するnano 5.5

前バージョンからの変更点はバグフィックスを含めて86カ所。2021年初のバージョンアップとなるバージョン5.5だが、振り返ると2020年2月のバージョン4.8から数えて10回のバージョンアップを重ね、メジャー番号を更新するなど精力的な開発活動を行ってきた。GNUプロジェクト参加以前までさかのぼると、nano(当時は別称)は1999年11月にファーストバージョンをリリースしており、約21年の月日を数える。詳細な変更内容はChangelogを参照してほしい。