楽天、福岡市助成事業としてPCR検査キットを提供 65歳以上の高齢者に半額で

楽天は1月12日、新型コロナウイルスに関する福岡市助成事業の一環として、同市の委託を受けた福岡市医師会が取り組む新型コロナウイルスPCR検査に、唾液PCR検査「新型コロナウイルス唾液PCR検査キット」の提供を開始した。福岡市医師会加盟の医療機関は、同検査用キットを活用し、地域での感染拡大抑制を推進する。

今回「新型コロナウイルス唾液PCR検査キット」を提供するのは、福岡市医師会が委託された福岡市助成事業。感染すると重症化リスクが高い高齢者を守り、クラスターの新たな発生を抑えることを目的に、福岡市内居住の65歳以上の高齢者が、発熱などの症状がない場合でも希望すればPCR検査を受けられるようにするもの。同事業では、福岡市が検査費用全体の半額を助成するため、検査希望者は2021年3月末までの間に1度、自己負担6000円を医療機関に支払うことでPCR検査を受けることができる。

「新型コロナウイルス唾液PCR検査キット」は、楽天とタカラバイオが「新型コロナウイルス不活化のための溶液」および「唾液採取容器および付属品」を共同開発し、楽天が提供するPCR検査。同助成事業で同キットを用いたPCR検査を受けられる医療機関は、福岡市医師会所属の市内約200施設。医療機関は、検査に不慣れな高齢者に対して受検の指導、結果通知までを行い、万が一の陽性の場合にも感染に対する事後ケア、地域での感染拡大抑止の活動を行っていくとしている。

福岡市医師会の平田泰彦会長は、「今回の福岡市助成事業は重症化のリスクが高い65歳以上の高齢者を対象としており、かかりつけ医など市中の医療機関でPCR検査を提供できるようになることは、高齢者が安心して活動する場を広げ、認知症やフレイルなどの予防にもつながる取り組みとなります。今後も地域の新型コロナウイルス感染症の拡大を抑える医療活動を推進していきます」と述べている。

楽天のインベストメント&インキュベーションカンパニーの安藤公二シニアヴァイスプレジデントは、「このたび、福岡市医師会の医療関係者の皆様と共に、地域での高齢者のコロナ感染抑止の取り組みに参画できることを嬉しく思います。本PCR検査用キットはすでに複数の自治体や企業で採用されており、キットの配送から検体採取、検体輸送、結果の通知まで一気通貫の検査サービスを提供しています。今後も、医師会や自治体の皆様と連携しながら、感染予防の社会的対策やクラスター封じ込めを支援してまいります」とコメントした。

楽天は今後も、医師会や自治体の皆様と連携しながら、感染状況に対応した検査体制の拡充に努め、一日も早い新型コロナウイルス感染症の収束に向けて支援を続けていくとしている。