ジャックスと日本IBMは1月7日、ジャックスにおけるデジタル変革の推進に向け、パートナーシップを強化すると発表した。

ジャックスは、中期3カ年経営計画「RAISE 2020」において「日本・ASEANをメインフィールドとし お客さまに選ばれる先進的なコンシューマーファイナンスカンパニー」というビジョンの実現に向けて「国内事業の持続的成長」「海外事業の成長拡大」「生産性の向上と成長基盤の強化」の3つの重点方針に取り組んでいる。

これらを進めるための戦略の1つとして継続したIT投資を掲げ、カスタマーセンターにAI技術を導入するなど、競争優位性の確立や利便性の高い商品・サービスの提供、業務効率化に向けた取り組みを進めてきた。今年10月には「DX推進部」の新設を予定し、データやデジタル技術のさらなる活用と全社横断的なデジタル戦略を迅速かつ着実に進めていく方針を示している。

今回、従来からの戦略的ITアウトソーシング活用の枠組みを拡大し、ジャックスの構造改革のスピードや質の向上とビジネスモデルの変革を実現するため、中長期的な視点でのデジタル変革の推進に向けて、両社のパートナーシップを強化する。

今後、両社では「ニューノーマル下でのデジタル戦略の実施」「デジタル人材の育成」「先端技術の活用」「既存システムと新規システムのさらなる進化」「新たなワークスタイルの確立」をはじめ5つの重点領域に取り組む。

具体的には、API化による外部連携やコンテナ技術を利用したオープンなハイブリッドマルチクラウド活用の検討、デジタル人材の育成、セキュアなリモートワーク環境の導入検討を行う。ジャックスでは、これらの取り組みにより、データ活用や新サービスの提供などビジネスモデルの変革を図り、グループ全体での持続的な成長を目指す。