通信料金の節約に効果的なIP電話は、法人向けのサービスはもちろん個人ユーザーのニーズも拡大しています。確かに料金が安くなるということは大きなメリットではありますが、実はIP電話は従来のアナログ回線の固定電話と比べてさまざまな面で違いがあり、導入時には注意すべきポイントもあります。

そこで今回は、IP電話とアナログ回線の固定電話にはどのような違いがあるのか、サービスを比較検討するうえで注意しておきたいポイントをいくつか紹介します。

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IP電話とは

IP電話とはインターネット回線を使用した電話サービスです。インターネットプロトコル(IP)を拡張したプロトコルであるVoIPを使用します。

従来の固定電話はアナログ(メタル)回線を使用するのが一般的ですが、IP電話の場合は音声信号をインターネット回線でやり取りする形に変換して通話を行います。そのため、アナログ電話とIP電話は通信の方式が異なります。

IP電話とアナログ回線固定電話の4つの違い

IP電話とアナログ電話は通信方式が異なることは分かりましたが、実際に私たちが電話を使用する際にはどのような違いがあるのでしょうか。IP電話とアナログ電話の違いを4つのポイントに分けて解説します。

1、通話料金の仕組み

1点目として挙げられるのが、通話料金の仕組みです。従来のアナログ電話は電話をかける相手先が遠くなればなるほど通話料金も高額になります。これは距離が遠いほど多くの局舎を中継する必要があるためです。

しかし、IP電話の場合はインターネット回線でやり取りするため、物理的な距離が遠くなっても料金は一定のままです。

また、アナログ電話を新たに引き込む際には電話加入権の購入が必要な場合もありますが、IP電話は電話回線を使用しないため電話加入権も不要です。

2、電話番号

2点目の違いとして挙げられるのが、電話番号です。アナログ電話の番号は、たとえば東京23区の場合「03」から始まる10桁の電話番号が付与されます。しかし、IP電話の場合は「03」から始まる番号は使用できず、代わりに「050」から始まる11桁の番号が付与されます。

ただし、光回線のIP電話サービスとして提供されている「ひかり電話」の場合は、050番号ではなく03から始まる番号がそのまま使用できます。

3、通信品質

3つ目のポイントとして挙げられるのが、通信品質の違いです。アナログ電話は音声通話専用の回線が使用されるため、IP電話に比べて通信品質が安定している傾向があります。一方、IP電話はインターネット回線を利用しているため、ネット回線が混雑していたり障害が発生したりすると、通話が途切れたり繋がらないこともあります。

4、緊急通報の可否

4つ目のポイントが、緊急通報への接続です。アナログ電話は119番や110番といった緊急通報が可能ですが、IP電話の場合はつながりません。

そもそも119番や110番に電話したときは、位置情報を取得して最寄りの消防署や警察署につながる仕組みになっています。しかし、050番号から発信されるIP電話の場合は位置情報が付与されないため、最寄りの消防署や警察署につなげることができません。ただし、オフィスで万が一の際は個人のスマホなどで連絡することができるので、あまり気にしなくてもよいでしょう。

IP電話のメリット・デメリット

IP電話とアナログ固定電話にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、実用性を考慮してどちらの番号を使うのか検討する必要があります。そこで、ここからはIP電話のメリットとデメリットをそれぞれ3つのポイントに分けて解説します。

IP電話の3つのメリット

まずはIP電話のメリットを3つ紹介しましょう。

1、基本料・通話料が安価

IP電話の多くは、同じプロバイダ同士または提携しているプロバイダ同士であれば無料で利用できるケースが多いです。これは同じインターネット(プロバイダ)回線内であれば接続料がかからない仕組みとなっていることが大きな理由として考えられます。

また、相手先が異なるプロバイダや固定電話、携帯電話の場合であっても通話料は安く抑えられます。海外への発信が安価であることもインターネット回線を利用したIP電話の大きなメリットといえるでしょう。

2、電話加入権が不要

固定電話のなかでも加入電話を新たに設置するには、NTTの電話加入権の購入が必須な場合があります。加入権の購入費が発生するほか、モジュラージャックが設置されていない場合には工事費用もかかります。加入権を購入するのではなくレンタルする契約方法もありますが、月々の基本料金にレンタル料金が上乗せとなってしまいます。IP電話であれば電話加入権がなくても050番号を取得できるメリットがあります。

3、電話機を買い替える必要がない

インターネット回線を使用するIP電話は、専用の電話機を新たに購入する必要はありません。これまでの固定電話で使用していた電話機があれば、IP電話でもそのまま利用できるためコストを抑えられます。

IP電話の3つのデメリット

次に、IP電話を利用する際のデメリットを3つ紹介しましょう。

1、電話番号が変わる

IP電話では、市外局番から始まる従来の番号は使用できず、050から始まる新しい番号に変わります。ただし、ひかり電話の場合は050番号ではなく固定電話の番号がそのまま利用可能となっています。

2、接続できない番号がある

IP電話では、119番や110番といった緊急発信や、0120から始まるフリーダイヤルなど、接続できない番号が存在します。最近では一部のIP電話サービスでフリーダイヤルに接続可能なサービスも登場していますが、緊急発信はほとんどのIP電話が非対応となっています。職場の環境に応じて慎重に判断しましょう。

3、通信品質が不安定

IP電話は、アナログ電話と比較すると通信品質が不安定になりがちです。アナログ電話は音声の信号をそのまま電話回線で通信していますが、IP電話は音声データをインターネットでやり取りできる信号に変換しているためです。

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おすすめのIP電話サービス3選

ここからは、数あるIP電話のなかでもおすすめのサービスを3つ紹介します。

1、Connect Agency

Connect Agencyはコールセンター業務にもおすすめのIP電話サービスです。最大の特徴は、通話料金を分単位ではなく秒単位で課金する仕組みを採用していること。通話の頻度が高い現場においても、通話料の無駄を省きコスト削減に貢献します。

2、トビラフォンCloud

トビラフォンCloudはスマートフォンアプリとして利用できるIP電話サービスです。ビジネスフォンに不可欠な内線や保留、転送などの機能もアプリひとつで対応でき、スマートフォン1台で仕事用とプライベート用の回線を使い分けることもできます。テレワークに対応する電話サービスとしてもおすすめです。

3、VoiceConnect

VoiceConnectは中規模以上のオフィス内線を利用している企業におすすめのIP電話サービスです。既存のPBXからクラウドPBXへの移行を検討している場合はもちろん、イベント会場や作業現場で一時的に内線を利用したい場合にも活躍します。オフィス移転や増設時にも柔軟に対応できるIP電話サービスをお探しの場合にも最適です。

アナログ回線の固定電話からIP電話への移行が進んでいる

ネット回線の普及によりIP電話を選択するユーザーが増加しています。2024年には従来のアナログ回線からIP網への移行が決まっており、今後IP電話は主流になっていくと考えられます。

ビジネスにも不可欠な電話のコストを見直すためにも、アナログ回線の固定電話からIP電話への移行を検討してみてはいかがでしょうか。まずは資料請求のうえ複数社を比較してみましょう。

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