「新年の頭にネクストブレイク候補を発掘する」、マイナビニュース恒例の年始企画を今年も実行。年々、他サイトで似た記事も増えてきたが、ここでは「とびきりフレッシュな先物買い」という観点から10人の若手女優を紹介していく。

セレクトのポイントは、最近の出演作で見せた可能性、出演予定のラインナップ、業界内の評価。次々に新星が誕生する女優業界で、今年ブレイクのきっかけをつかむのは誰なのか?

■世代屈指の演技派たちがついに来る

  • 蒔田彩珠

  • 古川琴音 撮影:蔦野裕

1人目は、小学生時代から高い評価を得ていた蒔田彩珠(18)。10歳のころから是枝裕和監督作品の常連で『ゴーイングマイホーム』(フジテレビ系)、映画『三度目の殺人』『万引き家族』などに出演してきた。昨年は映画『朝が来る』で報知映画賞 助演女優賞を受賞したほか、映画『星の子』『#ハンド全力』にも出演。それぞれ河瀬直美、大森立嗣、松居大悟と実績十分の監督作であり、いかに業界内で認められているかがわかるだろう。

今年は朝ドラ『おかえりモネ』(NHK)でヒロインの妹役を演じる。ヒロインは同年生まれの同じく実力派・清原果耶が務めるだけに2人の化学反応は必至で、知名度を実力に見合うレベルまで上げる一年になりそうだ。

2人目も、同じく子役時代から実績十分で業界評価の高い小野花梨(22)。昨年は『ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~』(NHK)に出演したあと、『親バカ青春白書』(日本テレビ系)への出演で一般認知も高まりつつある。とりわけ終盤に見せたムロツヨシとのキスシーンはインパクト大だった。

さらに中井貴一や鈴木京香ら大物に混じって『共演NG』、伝説の不良漫画を実写化した配信ドラマ『湘南純愛組!』(Amazonプライム・ビデオ)にも出演。早くも世代トップクラスのバイプレーヤーぶりを見せているだけに、今年はどんな役を演じるのか楽しみだ。

3人目も、バイプレーヤーとしての資質を高く評価されている古川琴音(24)。昨年は朝ドラ『エール』(NHK)で主人公夫妻の娘、『この恋あたためますか』(TBS系)で漫画家志望の中国人アルバイターを演じたほか、『レンタルなんもしない人』(テレビ東京系)では同性愛の女性、『絶対零度 未然犯罪潜入捜査』(フジ系)では難病で入院中の元バレリーナと、いずれも難易度の高い役柄を演じた。

今年は菅田将暉と有村架純の主演映画『花束みたいな恋をした』、若葉竜也の主演映画『街の上で』への出演が決定済。事務所の先輩である門脇麦、岸井ゆきのに続く貴重な20代バイプレーヤーとして引っ張りだこになりそうだ。

■第2のガッキーと16歳のクール美女

  • 南沙良 撮影:泉山美代子

  • 茅島みずき

4人目は、同じ所属事務所、『nicola』モデル、ポッキーCMなどから「第2のガッキー」と言われてひさしい南沙良(18)。昨年は『ピンぼけの家族』(NHK BSプレミアム)、『これっきりサマー』(NHK)、『うつ病九段』(NHK BSプレミアム)に出演したほか、映画『もみの家』では主演も務めた。

今年は『六畳間のピアノマン』(NHK)、映画『太陽は動かない』などの出演が予定され、さらに来年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)への出演が早くも発表されている。2018年に映画賞の新人賞を総なめにしたこともあり、ルックスと同等以上に演技の評価も高く、NHKの出演作が多いことから朝ドラ出演の可能性も高い。

5人目は、23歳にして人妻から母親、ハードな役柄を演じられるなど若き演技派の萩原みのり(23)。昨年は主演作の『転がるビー玉』をはじめ、『37セカンズ』『ステップ』『僕の好きな女の子』『13月の女の子』『アンダードッグ』『佐々木、イン、マイマイン』の映画7作に出演して経験を積んだ。

秋には1話5分×26話のミニドラマ『Memories~看護師たちの物語~』(BS日テレ)で主人公の若手看護師を好演。今年は『お茶にごす。』(テレ東系、Amazonプライム・ビデオ)、映画『花束みたいな恋をした』『街の上で』への出演が予定されている。

6人目は、16歳ながら息をのむような大人のムードを醸し出す茅島みずき(16)。13歳で初めて受けたオーディションでグランプリに輝き、14歳で若手女優の登竜門である『ポカリスエット』のCMに抜てきされ、『東京ガールズコレクション』でモデルデビューするなど、ポテンシャルの高さは特筆に値する。

昨年は『不要不急の銀河』(NHK)、『メンズ校』(テレ東系)、映画『青くて痛くて脆い』、今年は1月から『ここは今から倫理です。』(NHK)に出演。佇まいの美しさからCM業界の期待も高いだけに、おのずと女優業のオファーも増えていくはずだ。