テレビ東京の新春ドラマスペシャル『人生最高の贈りもの』(4日20:00~21:54)のオンライン記者会見が3日に行われ、石原さとみ、向井理、勝地涼、寺尾聰が登場した。

  • 左から勝地涼、寺尾聰、石原さとみ、向井理

    左から勝地涼、寺尾聰、石原さとみ、向井理

同作は2019年に紫綬褒章を受章した脚本家・岡田惠和によるオリジナル作。元大学講師の翻訳家・笹井亮介のもとに、突然一人娘・ゆり子(石原さとみ)が帰ってくる。これまで「父と娘」の会話をろくにしてこなかったため、2人の間にはぎこちない雰囲気が漂う。緊張しつつも温かく穏やかに過ぎていく2人暮らしだが、実は娘の人生に残された時間はわずかだった。

親子役を演じた石原と寺尾だが、石原は「お会いした瞬間からたくさんお話してくださいました」と感謝する一方、「撮影の後、ライブに行かせていただいたときは全然違いました。撮影の時はお父さんという感じだったんですけど、ライブでは色気ムンムンなダンディなお父さんで、『違う!』と思いながら。それを知る前にお会いできてよかったです」と寺尾のギャップに驚いた様子。

寺尾は「石原さんが他のドラマも舞台もなさってるという話も聞いてるし、基本的に俳優さんって舞台の直後にドラマをやるとお芝居が大きくなる人が多いので、ナチュラルにされるのは難しいかなと思ったら、ものの見事に。石原さとみという女優がこんなに素敵な女優さんなんだと、終わった時に再認識した」と絶賛する。「とっても素敵な女優さんで、ぜひみなさんにも見ていただきたいなと思ってます」とアピールした。

夫婦役となった向井は、撮影中よく石原と話していたというが「踏み込んだ話とかも……ちょっとね」とにやり。「夫婦役ということで距離を縮めたいので、なるべくそういうお話をして、人となりを知ろうとしていました」と振り返る。内容について、石原は「あんまり言えないですけど」と苦笑しつつ、「料理の話とか、いろいろ話しました」と明かした。

また「絆」を感じることについて聞かれると、勝地は「今回の笹井さん(寺尾)は不器用で愛情表現ができない人ですが、僕も本当に家族とそういう感じがあって、父が不器用で言葉足らずで、僕も素直に接することができない」と語る。「でも今年正月に家族で集まった時、コロナで会えない時期があったんだけど、一緒に食事しているだけで『家族だな』と、そういうのはすごく感じた」と気持ちを表した。

最後に石原は「個人的なことですけど、こういう役がやりたかったです」と力強い言葉。「それがこのチームでできたことが本当に幸せです。撮影では『当たり前の日常がとても尊いよね』と思ってたんですけど、今は、その当たり前が羨ましいなって。1日も早く、このドラマのような世界が戻ってきてほしい。『やっぱりこういう世界がいいな』と思ってもらえる時間になると思いますので、新年から理想を描く時間になってくれたらいいなと思います」とメッセージを送った。