日本IBMは12月15日、エクスペリエンス向上を支援するソリューション「クアルトリクス」の日本における販売パートナー「クアルトリクス認定プロフェッショナルサービスパートナー」に11月25日に認定されたと明らかにした。認定プロフェッショナルサービスパートナーは、クアルトリクス製品に関する知識を持ち、デリバリーについてのトレーニングを完了したうえで、複数のビジネスを獲得した企業に対して認定される。日本IBMは基幹業務との連携やAI活用のスキルや知見を生かすことで、クアルトリクス製品で得られる洞察をさらに深めることができ、今回の認定により、コンサルティング、システム構築、保守までの一貫したサービスを日本IBMが窓口となり、ワンストップで提供できるようになるという。

顧客や従業員のエクスペリエンス向上が企業競争力を高めるために必須であるとの考えが広まり、多くの企業が優れたエクスペリエンスの提供に取り組んでおり、エクスペリエンス向上を実現するためには意識や要望を正しく知ることが重要であり、調査したデータについて収集から管理、分析、予測といった作業を容易かつ一元的に行える環境を用意し、効率的かつ的確に戦略を策定することが求められている。

クアルトリクスは、企業や組織のエクスペリエンス・データの収集から管理、分析、データに基づくアクションに至るまでを同一プラットフォームで一元的に管理するSaaSのソリューション。

要改善項目の分析、予測分析を活用した施策の推奨を行うと同時に、アクションが必要な場合は適切な担当者にリアルタイムに通知して、実際の改善アクションがとられるまでの管理を行うことができる。担当者が迅速かつ的確なアクションをとりやすい環境を提供し、エクスペリエンスの向上を支援するという。

今回、日本IBMは豊富な知識や優れたデリバリー・スキルと、複数の実績が評価され、従業員エクスペリエンス分野として国内初のクアルトリクス認定プロフェッショナルサービスパートナーに認定された。同社は、企業の基幹業務を支える人事管理システムや顧客管理システムの構築に関する経験を活かして、基幹業務のデータとクアルトリクスによって得られるエクスペリエンス・データを連携することで、さらに深い洞察を得られる支援を行うことを可能としている。

さらに、AIによる分析を行うことで、離職防止、後継者計画などに活用可能な示唆を提示することもできるという。今後、同社ではクアルトリクスの活用に強みを持つコンサルタントの育成を強化し、品質の高いシステム構築を進めることで、エクスペリエンスの強化を図り、価値向上や企業競争力向上につながるデジタルトランスフォーメーションを支援する考えだ。