女優の芳根京子が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、13日に放送される『悪ガキと ひとつ屋根の下で~夢の力を信じた10年の物語~』。家庭や学校で問題を起こす子供たちと、彼らを自身の家に住み込ませて精神を鍛え直す格闘技ジムの会長・古川誠一さん(52)を追った作品だ。

そんな古川さんの姿や言葉に、共感する部分が多かったという芳根。今回の物語から何を感じ取ったのか――。

  • 『ザ・ノンフィクション』のナレーション収録を行った芳根京子

    『ザ・ノンフィクション』のナレーション収録を行った芳根京子

■「乱暴な子ほど可能性がある」

古川さんのジムは、子育てに行き詰まった親たちからの“駆け込み寺”になっており、収録を終えた芳根は「ドラマのような話だと思って興味深くて、すごく面白かったです。だからナレーションをしてても、すごく楽しかったです」と感想。印象に残るのは、古川さんの「乱暴な子ほど可能性がある」という言葉だ。

「やんちゃで手に負えない子でも、格闘技の世界で伸びる可能性があるというのを聞いて、それは他のことでも言い換えられるので、何でも紙一重なんだなと思いました。持ってるパワーをどこで発揮するかで輝き方が違うし、ガキ大将だってよく言えば人を引っ張っていく力があるわけだから、それをいい方向に使えたらすごく強いじゃないですか。だから、自分も悪い方にパワーを使うんじゃなくて、いい方向に持っていける人間でいたいなと思いました」

  • 古川誠一さん(左) (C)フジテレビ

また、古川さんの信念であり、今回のサブタイトルにもなっている「夢の力を信じる」という言葉には、大きく共感する部分があったそう。

「私、目標や夢って、言うだけタダだと思っているんです。15歳でこの世界に入って、16歳でデビューして、19歳で朝ドラのヒロインをやらせてもらったんですが、こんな人生は想像していませんでした。でも、『朝ドラのヒロインをやりたいです』とずっと口に出していたら叶ったので、それが夢を大きく持っていいんだと思えるきっかけでした」と振り返る。

さらに、「人生何が起こるか分からないし、『大河やりたいです』って言っても、誰も『そういうこと言うのはやめなよ』なんて止めないじゃないですか。だから、夢を言葉に出すべきだというのは常日頃思っているので、『こういうお仕事をやりたい』とか『こういう方と一緒にやりたい』というのも、口に出すようになりました」と意識しているそうだ。

■マネージャーに怒られたことが転機に

番組では、古川さんが子供たちを本気で叱る姿も印象的だ。「私、怒られるのが嫌いなんです(笑)」という芳根だが、「デビューのときからお世話になったマネージャーさんに、デビューして1年経ったくらいの頃に『やる気があるのかないのか、はっきりしろ!』と怒られて、スイッチが入ったんです」というターニングポイントがあった。

そんな経験から、「叱ってくれる人がいるというのはすごく大切なことだと思うし、年齢が上がっていくにつれて怒ってくれる人がいなくなっていくとは聞くんですが…」と分かっていながらも、「やっぱり怒られるとテンションが下がっちゃうので、怒られる前にコミュニケーションで気づければいいなと思います。23歳になりましたので(笑)」と、本音を吐露した。