Arasは、デンソーが技術部品表のプラットフォームとして、自社のPLMプラットフォーム「Aras Innovator」を選択したことを発表した。

デンソーはこれまで、ホストシステムやWebクライアントを含む複数のオープン系システムを組み合せ、自社の技術部品表システムを構築する形で運用してきたが、現在のシステム群の老朽化に伴い、複数の新システムを検討した上で、PLMプラットフォームであるAras Innovatorに刷新・統合することを決定したという。

その選定理由としては、「豊富な標準アプリケーションによる開発期間の短縮が可能であること」、「同システムが自社の業務プロセスに合わせ柔軟にカスタマイズできるアーキテクチャーであること」、加えて「容易にアップグレード可能であり長期にわたり製品データを管理し続けられること」が評価されたためだという。

なおデンソーでは今後、Aras Innovatorを活用していくことで、設計部品表を中心とした設計情報のトレーサビリティ確保や、CADデータなどの設計情報の活用による業務効率化を図り、デジタル製品情報を統合的に管理し、スピーディーな活用を促進する技術情報プラットフォームに成長させていく方針だとしている。