ピュア・ストレージ・ジャパンはこのほど、マネックスグループがファイルサーバのバックアップにスケールアウト型の高速NAS製品「FlashBlade」を導入したと発表した。圧縮機能でデータを半分に削減し、ITコストを低減したという。

マネックスは、グループ企業の従業員が利用するファイルサーバのバックアップ用に、主にHDDを搭載したストレージやファイルサーバを利用していたが、バックアップの処理が遅く、規定の時間内にバックアップが終わらないという課題を抱えていたほか、バックアップの時間や状況を一覧で確認できなかったため、システム管理者の負荷が大きく、ストレージのHDDが頻繁に故障し、交換作業に時間がかかることも負荷を増大させていたという。

これらの課題を解決するために、FlashBladeとバックアップソリューション「Veeam」を採用。マネックスは、ピュアのフラッシュストレージの処理速度の速さ、耐障害性や安定稼働性の高さ、重複排除機能によるデータ削減効果を認識しており、FlashBladeのコストパフォーマンスの良さも決め手となった。

FlashBladeの圧縮機能で約50%のデータ削減を実現し、ストレージのコスト削減だけでなく、データセンターの省スペース化、コストの低減につなげている。また、万一の場合にもスループットが高いFlashBladeとVeeamとの組み合わせで高速なリストアを実現できるという。

耐障害性に優れたFlashBladeにより、導入から2年半の間、障害が発生したことはなく、データセンターでの作業も発生せず、IT部門の運用負荷が削減されたほか、バックアップの一元管理が可能となったことも業務の効率化が図れたとしている。