女優の有村架純が、きょう8日に放送されるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『姉ちゃんの恋人』(毎週火曜21:00~)第7話の見どころなどを語った。

  • 有村架純=カンテレ提供

今回は、晴れて恋人となった桃子(有村)と真人(林遣都)からの報告に、日南子(小池栄子)、悟志(藤木直人)、菊雄(光石研)、そしてホームセンターのメンバーも祝福。貴子(和久井映見)は涙を流し、息子が新たな一歩を踏み出したことを喜ぶ。桃子の幸せそうな笑顔に、和輝ら3兄弟も自分のことのように大喜びするが、真人の過去を知った和輝(高橋海人)は、1人で出勤前の真人のもとを訪ねる。そして、桃子が選んだ道を応援すると告げたみゆき(奈緒)は、ついに和輝との関係を桃子に打ち明けることに…。

有村のコメントは、以下のとおり。

――ここまで桃子というキャラクターをどう捉えていますか?

桃子は元々“肝っ玉”な性格だったわけでなく、“肝っ玉姉ちゃん”に「ならざるを得なかった」んだと思います。両親を失い、弟たちを養っていかなきゃいけない責任感、正義感、使命感によって、母性や愛情深さが形成されたのかなと感じています。一生懸命がゆえに、時に空回りして、それが雑に見えるところがありますが、その根本は生きるために必死だったことが大きいと思います。そんな桃子の一生懸命なところが映れば良いなと思いながら演じています。

――桃子を演じるうえで意識していることは何ですか?

桃子にもつらかったこと、苦しかったことがあったことを忘れちゃいけないなって思いますし、桃子が笑うたびにその背景にある人間味を出せたらいいなと考えてきました。それは3人の弟たちと一緒にいる場面というより、真人さんや親友のみゆきや菊雄おじさんといった外の人との場面で本音が見えることで、うまくバランスを取れたらいいなって思いながら、これまで演じてきました。

――作品全体の世界観やメッセージ性については、どう感じていますか?

私自身、このドラマは優しいとか温かいだけではなく、もっと先のテーマがあるはずだと思っていたのですが、(脚本の)岡田(惠和)さんが「祈りのようなドラマ」とおっしゃっていて、すごく腑に落ちたんです。目に見えるつながりではなく、精神的なところでつながることが大事だと思いますし、人の幸せを祈るって、やっぱりそこに愛がないと生まれない感情だと思うんです。“姉恋”の世界に生きている人たちは、みんながみんなの幸せを祈っていて、「どうか悪いことが起きませんように」と願っています。そんな登場人物みんなの祈りが重なり合うことで、自然とみんながつながっているような世界観ができ上がっているのかなと思います。

――第7話の見どころをお願いします。

第7話は和輝との関係をいつ桃子に言うのか頭を悩ませていたみゆきにとっては、ようやくそれが解消される回になりますし、みんながハッピーで、笑顔が多い回です。だからこそ、一緒に「何も起きませんように」「幸せになってほしい」って祈りながら見てもらえたらと思います!