元プロ格闘家で俳優の一ノ瀬ワタルが、Netflixオリジナルシリーズ『サンクチュアリ -聖域-』で主演を務めることが7日、明らかになった。

  • 左から小雪、一ノ瀬ワタル、染谷将太、ピエール瀧

世界的な知名度を誇り、1,500年以上日本の伝統文化として、また神事として、神秘のベールに包まれている大相撲が行われる土俵は正に“サンクチュアリ(聖域)”。崖っぷちに追いやられた1人の若者が、金・女・名声、その全てが土俵に埋まっていると信じ、力士へと上り詰めていく物語を描く。

力士を演じるキャストは、ハリウッドの専門家やオリンピック選手のトレーナー・栄養士の指導のもと約1年にわたる徹底的な肉体改造に挑み、6カ月以上の月日をかけ相撲稽古に取り組んだ。

見事オーディションで主演の座を手にした一ノ瀬が演じるのは、豊かな格闘技の才能と恵まれた体格を買われ、カネのためだけに相撲部屋に入門した若き見習い力士、猿桜。元プロ格闘家としての役作りに期待が高まる。

縁あって猿桜を預かることになった相撲部屋の親方役にはピエール瀧。時には叱咤しながらもその可能性を信じて育て上げる。その親方を日々支え、優しさと美貌で部屋の力士たちからの憧れの的である女将さん役を演じるのは小雪。そして、相撲に対する愛は強いが、力士としては体格に恵まれず葛藤する猿桜の唯一無二の友人・清水役に染谷将太が決定した。

メガホンを取るのは、テレビ西日本のドラマから始まりのちに映画化された『ガチ★星』や、映画『ザ・ファブル』で知られる江口カン監督。そして、劇団K助を主宰し、TBS系ドラマ『半沢直樹』の脚本を手がけた金沢知樹氏が脚本を担当する。

キャストらのコメントは以下の通り。

■一ノ瀬ワタル コメント
人生の転機を掴むため角界に転がり込んだ男の無法者っぷり、型破りなキャラクターに魅了されました。大相撲という狂気とも思える世界の光と影、人生を賭けて男が掴もうとするものは何なのか、物語を読む手が止まりませんでした。スタッフ、演者すべてが全身全霊で挑みます。この常軌を逸した作品を楽しみにしていてください。

■染谷将太 コメント
生まれて初めてまわしを締めさせて頂きます。相撲という国技であり、ロマンがつまりに詰まった世界。夢と欲望が張り合いぶつかり合う、飛び散る汗と涙。神聖な世界でぶつかり合うのは人間達です。台本のラストのページを思わずギュッと握りしめてしまいました。これから現場が楽しみでなりません。

■小雪 コメント
日本の国技“大相撲”の世界、日本人である私も裏側は全く知り得ないサンクチュアリ、まさに聖域のタブーに切り込んだNetflixならではの刺激的な作品にまた参加させていただくことになりました。体当たりで相撲人生に挑む個性豊かな登場人物がどう描かれていくのか今からとても楽しみです。

■ピエール瀧 コメント
ピエール瀧です。今回このような刺激的な作品に参加させていただくことになり、とても興奮しています。日本の角界を舞台にしたドラマ作品という物は非常に珍しく、日本国内は元より、国外の視聴者の方々にも興味深く受け入れてもらえるのではないかと期待しています。江口カン監督と作品を通して仕事をさせていただくのは初めてで、それは僕に喜びの感情をもたらしてくれました。皆で楽しみ、無事に千秋楽を迎えられる事を願っています。

■江口カン監督 コメント
神事である大相撲。その薄皮を一枚剥けば見えてくる、欲望とエゴと意地のぶつかり合い。そして魂震わす師弟愛と友情。この物語の現場は、俳優、芸人、一度は諦めた力士たちによる、ガチの身体作りから始まった。ひたすら四股を踏み、汗と罵声が飛び交う「江口部屋」から生まれるこの作品の熱量にご期待ください。

■坂本和隆氏(エクゼクティブ・プロデューサー/Netflix コンテンツ・アクイジション部門 ディレクター) コメント
江口監督と脚本の金沢さんがNetflixに道場破りに来たのが約2年半前。そこから1年以上の歳月をかけ脚本を開発し強固なストーリーが完成しました。逸材を求めオーディションをおこない、約1年にわたる徹底的な肉体改造、6カ月以上の月日をかけ相撲稽古に取り組みつつ、 素晴らしい江口部屋が誕生しました。 これまでにない熱量の作品になると信じてます。