株式会社スマイルズ代表・遠山正道「幸せと仕事を設計できる場を提供したい」
放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。11月15日(日)の放送では、先週に引き続き、株式会社スマイルズの代表取締役社長・遠山正道さんが登場しました。


(左から)高須光聖、遠山正道さん



◆コロナをきっかけに設立
遠山:私、新たにコミュニティを立ち上げたんです。

高須:その話、聞きたかったんですよ。面白そうなことをはじめたんだなって思っていました。

遠山:コミュニティ名は「新種のimmigrations」、通称イミグレです。毎月1万円のサブスクでして、参加者を「住民」と呼ぶんですね。住民からいただいた1万円は、半分は経費にして半分は住民の幸せの再分配に充てています。例えば、代官山ヒルサイドテラスのなかに小さな部屋を借りているので、みなさんはオフィスの代わりに利用することができます。あとは、招待制になる予定ですが、北軽井沢に住民たちが気軽に行ける小さな小屋を建てようと思っています。

高須:いいですね!

遠山:週末にみんなで行ってバーベキューっていうのもいいんだけど、平日にパッと泊まりに行って帰る、といった使い方もいいと思います。今の世の中って、仕事とリラックスすることがすごく混じっている状況じゃないですか。そんななかで、幸せと仕事を設計できる場を提供したいなと思ってイミグレを考えました。場を提供するから、それぞれで面白いことを生み出してほしいなと思っています。

高須:なるほど。メンバーの募集をされていたんですよね? 集まりましたか?

遠山:そうですね。200名集まりました。

高須:すごい! どんな方がいらっしゃるんですか?

遠山:私の知り合いですと、某ブランドの社長ですね。あとは建築家やアート関係、医者もいます。有名人の方もいらっしゃいますが、そうじゃない方もみなさんとても魅力的な方たちです。すごくユニークですよ。

高須:メンバーたちとは、何度か打ち合わせはされているのでしょうか。

遠山:しょっちゅうやっていますね。このあいだも、Zoomを使った住民同士の顔合わせに参加しました。1人は元Googleの執行役員だった方と、もう1人はメルカリジャパンの社長です。

高須:住民のメンツがすごいですね(笑)。

遠山:いろんな方たちが、さまざまな話をしてイベントを企画しています。なぜコミュニティをはじめたかっていうと、コロナによって“足元にある幸せ”を意識するようになったからなんですね。その幸せを実現するために、無理がなく、1人でもいいから“共有し合える仲間”というものを作りたかったんです。そして、コロナでみんなが悩んでいるときに始めたかったので、9月からコミュニティをスタートしました。

◆無形の価値を高めていける場を作りたい
高須:イミグレは遠山さんにとっては実験的な試みなのでしょうか?

遠山:そうですね。私がスマイルズや代官山ロータリークラブをスタートしたときの気持ちとすごく似ています。共感し合える仲間たちが集まって、世のなかに何かを提示したいんですよね。スマイルズは“企業”なので利益を出さないといけないし、目指すべきビジョンや目標があるわけです。なので、企業という枠組みではやりづらいけれど、コミュニティだからこそ可能なことをやっていきたいですね。

高須:なるほど。

遠山:最近“猫みたいな生き方って、できないのかな?”ということを考えました。猫って、自覚的に媚びを売りはしないのに、ただいるだけで人間が餌を与えてくれるし自分の居場所もある。つまり、人を惹きつける何かしらの魅力を持つ人たちがうまく集まりながら、無形の価値を高めていける場ができたらいいなと思ってコミュニティを立ち上げました。

そのコミュニティを潤滑させる、最低限のコストが月1万円ということですね。月1万円って、最初は高いって思うかもしれないけれど、コミュニティへの関わり方や捉え方次第で安いと感じてくるのではないかと思います。

高須:たしかに。そのコストで得られる恩恵を考えるとね。

遠山:我々が言っている“幸せ”のなかには、経済・暮らし・メディアでチャレンジすることも含まれていて、何かしらの新しいことを生み出していきたいんですよね。ただ優秀な人たちが集まっただけの集団だと面白くはありませんから。

高須:ワクワクすることって大切ですよね。遠山さんのお話を聞いていると、自分にとっていい刺激になります。

◆心の繋がりが新たな繋がりを生み出す
遠山:“お笑い”のような抽象度の高いものって、思っていることと実現している現場にギャップはあるものですか?

高須:ありますね。ネット関係でもコンテンツを作らせていただく機会があるんですけれども、“テレビって、ゲストに楽しくしゃべってもらえる土台がきちんとできている場所なんだな”って実感することがあります。

テレビにあった文脈を見よう見まねでやっている部分があるので、ゲストの方へのケアが足りていないことがあって、“もう一度出たいな”と思わせる力が欠けている気がするんですよ。それに、自分のなかで組み上げているお笑いの理想があっても、ネットコンテンツだと思った以上に前に進めなくてヤキモキすることがあります。ネット関係は、“楽しいけれど、なかなか難しい世界”だなと思いますね、。

遠山:たしかに、ラジオだって“あの人にこの番組を紹介しようかな”って思わせないと、こうやって続けていけるものでもないですもんね。

高須:そうなんですよね。大御所の方でもラジオをやられている方っているじゃないですか。それってやっぱり、同じ空間でお互いがいい距離感で話し合えるメディアだからだと思うんですよね。

遠山:いいお話だなあ。切って貼って作ったようなエンタメじゃなくて、「心に残るかな」ってことを意識されてお仕事をされているんですね。

<番組概要>
番組名:空想メディア
放送日時:毎週日曜 25:00~25:29
パーソナリティ:高須光聖
番組公式Facebook:https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/