日本テレビの科学バラエティ番組『所さんの目がテン!』(毎週日曜7:00~)が行っている企画「かがくの里」の取り組みが、環境省主催の「第8回グッドライフアワード」で実行委員会特別賞 環境アート&デザイン賞を受賞した。地上波テレビ番組では初の受賞となる。

  • ウナギの性別判定を全員で見守る出演者たち=日本テレビ提供

今回の受賞は、番組内で取り組んでいる「里山の再生」や「生物多様性の保全」「ニホンウナギ養殖プロジェクト」などの放送での発信が、「自由な発想とアイデアにあふれ、遊び心のある環境保護の取組」として高く評価されたもの。

「かがくの里」は、2015年1月から放送している、茨城県の約2,000坪の敷地で科学者たちが知恵を出し合い、里山再生を目指す長期企画。「自然との共生」をテーマに、農学、森林科学、水族増殖学といった科学者たちに協力を呼びかけ、長年放置された荒れ地を開拓している。

土の改良から手を付け、農薬を使わない農業を始めると、田畑は豊かに実り、タガメやニホンミツバチなど様々な希少な生き物が姿を現すようになった。3年前からは、絶滅危惧種であるニホンウナギの養殖も行っている。今年は、フクロウが近くの森で子育てをしたことも確認された。

番組では「今後も、持続可能な社会の実現へ向けて様々な情報を視聴者に身近に感じてもらえるように発信し、科学番組だからこそできる、ささやかな社会貢献を目指していきます」とコメント。

あす6日・来週13日の放送は、MCの所ジョージが年に一度「かがくの里」を訪れ、秋の恵みを堪能する収穫祭の模様が紹介される。