お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志と浜田雅功が、回転寿司チェーン「くら寿司」の新アンバサダーに就任。2人が出演する新テレビCM「相方を見た(まぐろ&ずわい)」篇(15秒)が4日より全国で放送される。

  • くら寿司 新テレビCM「相方を見た(まぐろ&ずわい)」篇より

今回の新CMは、くら寿司のお店で食事中の浜田が、たまたま近くの席で食事していた松本を発見するところから物語がスタートする。

聞き覚えのある声に反応して浜田が振り向くと、ちょっと離れた席に、食事中の松本を発見。思わず「松本おるやん」と心の中でつぶやく。どうやら松本は浜田の存在に気づいておらず、回転レーンから「まぐろ」と「ずわいがに」の皿を次々と取っていく。松本のテーブルを見て、浜田は「うわ、まぐろ頼んでるなぁ」「ずわいがにもー?」と心の中でつぶやく。

その後も、首を傾げたり、独り言をつぶやいたりしながら、うれしそうに「まぐろ」と「ずわいがに」の皿をテーブルに並べていく松本に、浜田は「悩んでるで、おいー」「いや、食べろって、なーにしとんねん」と心の中でツッコミ。そして、なぜか見てはいけないものを見たような気分になってしまった浜田は「知らんふりしとこ…」と、何事もなかったかのように前を向き、再び自分の食事へと戻る。

当日はセット内にいる松本の芝居と、離れた別室のモニターで松本の映像を見ながら話す浜田の声を、同時に収録。当初は2人ともセット内に同居して撮るパターンや、時間をずらして別々に撮るパターンなども候補に挙がったが、リアルタイム独特の緊張感と、そこから生まれるアドリブの爆発力を期待して、「まじわらない二人」というCMコンセプトに沿ったシチュエーションで撮影することに。結果的に本番では、松本と浜田から、台本にない即興の演技やツッコミが次々と飛び出し、絶妙の掛け合いを目の当たりにした監督もスタッフも、画面に釘付けとなっていた。

CMの冒頭、浜田がボックス席からスッと顔を出すシーンでは、監督と浜田さんが、どんな動きをしたらスムーズかつ面白く見えるのか、相談しながら撮影が進行。浜田が「振り返ってみる? それとも壁からヌイッと出てくる感じにする?」と提案すると、監督は「それで行きましょう!」と即決し、早すぎる結論に浜田が「適当に言ってない?」と疑いの眼差しを向けると、監督は「大丈夫です! ちゃんと計算していますから」と力強く返した。そんな頼もしい言葉を受けて、「OK! よし、やろう!」と気合い十分で本番に臨んだ浜田。口を真一文字に結び、目をしばたかせながら、やや前のめりになるアクションは、その動きだけで現場のあちこちから笑いが起こっていた。

松本と浜田による演技と心の声の掛け合いのシーンは、カットを割らず、カメラを長回しで撮影。まぐろやずわいがにのお寿司に、愛でるような眼差しを向け、いよいよ食べ始めるのかと思いきや、まさかのお茶でひと息つくフェイントを入れたり、急に大笑いしたかと思うと、今度はなぜか怒り出したり、2人が生み出すコントのようなやり取りが面白すぎて、監督はなかなかカットが掛けられず。断腸の思いで、ようやく現場に「カット!」の声が響き渡ると、あまりの長回しに思わず笑ってしまった松本と浜田から監督に、「長い、長いって!」と軽いクレーム(?)が入るひと幕があった。

くら寿司のCMキャラクターへの起用に、浜田は「そりゃもうありがたい話ですよ」と喜び、松本が「常日頃からダウンタウンはやっぱり、くら寿司とともにあると思っておりましたんでね」と話すと、浜田も「確かにね。なんか言うたら、くら寿司、くら寿司いうて」と同調。松本が「選ばれて喜ばしいというか」と言うと、浜田は「喜んだっていうか、そりゃそうやろみたいなとこですよね。こんだけ言うてるんだから」と続けた。