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(左から)前田裕二さん、高橋誠さん
◆30年前、現在の携帯“1人1台”時代を予言した人がいる!?
前田:技術者としてキャリアを始めたのには、どういった背景があったんですか。
髙橋:僕は一応理科系なので、普通に会社に入っただけなのですが、そのときに“通信会社のルーツ”みたいなところ……当時は第二電電(現・KDDI)っていう会社だったんです。
そこから、10年間ぐらい技術者として仕事をしているうちに、携帯電話の仕事に巡り合って。携帯電話って昔は「もしもし、はいはい」しかできなかったのに、そこにインターネットが入るぞ、っていうことになって。
「え!? 携帯電話のなかでインターネットが使えるのか?」って、今では当たり前だけど、当時はもう夢のような世界で。「このなかでEメールが送れるんだ!?」みたいな世界を実現していくんですけど。そのときに、メールだけじゃなくてコンテンツ系も広げていけばいいんじゃない? ってなって……あの頃“iモード”とか始まっていましたよね。僕らは“EZweb”って言っていたんだけど、そこの事業を任せてもらったので、そこからコンテンツの世界にザーっと入っていった、みたいな。
前田:そういうことですね。その頃に高橋さんがイメージした世界に、今、なっているんですか?
髙橋:いやぁ、想像以上にはなってきていますよね。
前田:さすがにここまで、「コンテンツを楽しむ中心地が携帯です」となる世界は想像されていなかった?
髙橋:でもね、その頃にも「将来、赤ちゃんが生まれたらそれぞれが携帯電話を持っている世界を作りたい」って言った人がいるんだよね。すごいよね、30年前に。
前田:かっこいい!
◆将来は“脳 to スマホ”に!?
髙橋:今の若い人たちは聞いていてもわからないと思うけど、彼女に電話をして、同居しているお父さんとかお母さんに取り継いでもらって彼女と電話で話せた時代ですよね。
前田:まさに、僕もその時代です。告白するときに、公衆電話から女の子の家に電話して、お父さんとかお母さんが最初に出て、「ちょっと代わってもらえますか?」って言って。
髙橋:前田さんうまそうじゃないですか(笑)。お母さん、お父さんとかに受けそうな感じがする。
前田:そんなことないですよ、やっぱり普通にすごくドキドキして噛んだりしつつ、「本人出て…!」と思いながら(笑)。でもあれはあれで僕はすごく好きでした。なんだか、とても情緒があって。
髙橋:そうそう、そうやって苦労してちゃんと彼女にたどり着くっていうのはすごく大事だったと思うんだけど……それからもう30年。本当に1人1台パワーコンピューターみたいなスマートフォンを持っている時代に。すごいよね。
前田:めちゃくちゃ楽しい。このだから10年後、20年後もまたどうなっているのかっていうワクワクを、僕はものすごく感じるんです。
髙橋:そうですね。でも怖いよね。
前田:まぁ確かに、ちょっと怖い側面もあります。もはやスマホですらなくなっていく可能性もあるんですもんね。
髙橋:今だと携帯電話ってディスプレイがあるじゃないですか。そこに対して文字を打ち込むっていう感じでしょう。で、これがある人に言わせると「脳の横に入る」っていうわけ。チップセットが脳の横に組み込まれる、と。そうすると、自分が脳で思ったことが自動的にこのチップセットに書き込まれると。
前田:“脳 to スマホ”ってことになるんですか?
髙橋:ディスプレイの機能も入っているから、そこに映ったことはそのまま脳に入る、というわけですよ。「それって、テレパシーじゃん?」って話じゃない。でも、そんなことができるようになりそうだよ。
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今週の「TOKYO SPEAKEASY」のお客様は……
11月30日(月)はなわさん×ナイツ・塙宣之さん
12月1日(火)小林幸子さん×LiLiCoさん
12月2日(水)燃え殻さん(テレビ美術製作、作家)×江口拓也さん
12月3日(木)宇垣美里さん×フォーリンラブ・バービーさん
がご来店。一体どんな話が飛び出すのか……!? お楽しみに!
<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/speakeasy/