「メーカーズシャツ鎌倉」、ECサイトの8割が既存顧客 テレワークウエアが好評

ビジネスウェア中心に衣類を販売する自社ECサイト「メーカーズシャツ鎌倉 公式通販」を運営するSMRは、EC事業が好調で、今年に入ってからのEC売上高が、10月末の時点で14億円を突破したという。EC化率も高まっており、2020年7―9月の3カ月間の平均は42.9%だったという。同社の購入者の8割は既存顧客。テレワークウエアなど、時流に合った商品を同社のファンに届けている。

コロナ期間に大ヒット商品となったのは、シャツ生地で製作したマスク「シャツ屋がつくるマスク」だ。4月17日に「メーカーズシャツ鎌倉 公式通販」で予約販売を開始したところ、6日間で17万セット・累計50万枚を売り上げた。着想から約1カ月でサンプル作成にまで至り、4月15日に販売を決定。4月17日にはECでマスクの予約購入の受け付けを開始したとしている。

同社では「メード・イン・ジャパン」を重視している。マスクの製造も、普段はシャツを製作している、熟練の職人がたくさんいる国内の工場で行ったのだという。そのため、マスクが品薄となった今春に、迅速に国内でマスクを開発・製造し販売することができたとしている。


シンプルなマスクだけではなく、華やかな柄物も展開

2020年4月には、自社ECサイトに、有人チャット接客サービス「チャットコンシェルジュ」を導入した。着想から1週間で導入を決定したという。導入当初、チャット接客には、店舗の経験豊富なマネージャークラスのスタッフも中心メンバーとなって参加した。サービスリリースから11月上旬までの1カ月間で1万5000件の問い合わせを受け付けたという。

全購入者の8割がリピーターだとしている。実店舗の顧客が、ECを利用しているケースが非常に多いとしている。店舗からECへの送客にも成功しているという。

同社はチャットサービスもマスク製造も短期間で決定を行った。意思決定が速く、決めたことを社員が一丸となって取り組める社風があるという。


サイトトップページ 画面右側にチャットボックスが表示されている

現在人気の商品は、自宅勤務に最適なテレワークウェア「イージーケアシリーズ」だという。ポリエステルをコットンで包んだ2層構造の紡績糸「パルパープレミアム」を採用しているのが特徴。防シワ性が高いため手入れがしやく、肌触りも良いという。

実店舗やビジネスウェアの売り上げは、徐々に回復しつつあるという。ビジネスウェアの需要減少や、緊急事態宣言発令による実店舗の休業など、今年はコロナで打撃を受けたが、EC事業は非常に好調だ。直近の半年間(2020年5―10月)のEC売上高は、前年同期間比91%増となった。

EC化率は緊急事態宣言発令直後に実店舗を臨時休業にしたため、一時的には100%に高まった。

緊急事態宣言前の2020年4月以前のEC化率は24%前後で推移していたが、EC事業が特に軌道に乗ってきた7月からの3カ月間は、EC化率が42.9%にまで高まったという。

「今後もお客さまと工場を何よりも大切に、時代の変化に合わせて物づくりを行っていく」(執行役員・デジタルリテール本部・田原和敏氏)としている。


「メーカーズシャツ鎌倉 公式通販」
https://shop.shirt.co.jp/shop/