NTTアドバンステクノロジとNTTテクノクロスは、1台のマイクデバイスで最大12方向の発話を分離、集音できる開発キットを12月上旬から販売する。

  • マイクデバイスの外観(同社資料より)

    マイクデバイスの外観(同社資料より)

「Voice Compass Developer Kit」は、NTTのラボであるメディアインテリジェンス研究所の低演算/少メモリでの音声ノイズ除去技術IM-ASTERをもとに開発されたマイクデバイス(NTT-AT開発)と開発用ライブラリIM-ASTERライブラリ(NTT-TX)、マニュアルで構成される。

8つのマイク素子が搭載されるデバイスは高さ14.5mm×直径64.7mm、質量約60グラムの軽量フラットな円形手のひらサイズ。USBでPC接続する。開発者向けのライブラリは、64bit Windows DLL形式ライブラリとLinux向け共有ライブラリ(*.so)で提供される。最大12方向から集音できる音声をソフトウェア処理で分離、話者の方向を自動推定し位置変化に合わせ自動追従するなど、高度な音声収集機能を提供する。

機能を会議議事録システムに搭載することにより、従来は困難であった話者の分離や識別の音声認識が可能になることから、議事録作成業務の効率化が図れるとしている。