CCCマーケティングと金沢大学(理工研究域地球社会基盤学系 藤生慎准教授研究室)は11月6日、Tポイントのデータを「地域のためのまちづくり」に活用をしていく産学連携の共同研究プロジェクトを開始すると発表した。

  • 同プロジェクト 概要図

同プロジェクトは、T会員の属性に加え、移動、購買といった情報を有するCCCマーケティングと、土木工学をベースにビッグデータ、情報学、医学、保健学、統計学、AIなどさまざまな分野の知識を用いて異分野融合の研究を行っている藤生研究室が、「地域のためのまちづくり」をテーマに共同研究を行うことで、地域の交通計画や防災対策、観光政策に活用していくことを目的としている。

Tポイントのデータは、変化の加速する地域都市における人の移動実態をリアルタイムに捉えることができ、また時系列での比較も可能だという。両者は、同プロジェクトの一環として、2020年9月に金沢都市圏(金沢市、白山市、かほく市、野々市市、津幡町、内灘町の4市2町)在住のT会員を対象とした新型コロナウイルス流行に伴う動態変化の調査分析を実施し、データの有効性を実証しているという。

また同プロジェクトでは、2.7万人を超える生活者がプランナーとして企業や行政の課題解決に参加する共創コミュニティサイト「Blabo!」を活用しており、観光や防災についてのアイデア募集も行い、インサイト発見のためのツールとして使用しているとのこと。

両者は今後、ライフスタイル提案を強みとするカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループのアセットを活用した取り組みなども行う方針だ。